高校野球
2022/01/09 14:33

佐々木監督3元号勝利だ クラークがセンバツ向け新年初練習

今年初練習の前にクラークナインは近隣の納内神社を参拝した

 昨秋の全道高校野球大会で初優勝し、春のセンバツ甲子園(3月18日開幕)出場を確実にしているクラークが8日、同校で新年初練習を行った。春夏通じて甲子園で初勝利すると、佐々木啓司監督(65)は、以前率いた駒大岩見沢時代を含め、昭和、平成、令和の3元号での勝利を達成する。出場校は、28日に日本高野連から発表される。

初詣で必勝祈願

 約2週間の正月休みを終えたナインは気温マイナス15度の極寒の中、校舎向かいの納内神社へ参拝後、早速室内練習場へと向かった。神社では「センバツで勝てることと、春夏甲子園へ行けることをお願いしました」と白取太郎主将(2年)。ナインは、新たな気持ちで練習に汗を流した。
 大舞台への準備は着々と進む。今月下旬から予定している本州遠征での最大テーマは守備強化だ。昨秋の神宮大会では内野の失策が失点に直結した。佐々木監督は「野球はやっぱり守りから」と、1月中は室内練習場でノックや投内連係を徹底。基礎トレをみっちり行い、遠征先で行う土のグラウンドでの本格的な練習に備える。
 白取主将は昨年12月、地元スポーツ店の店員から2種類のグラブをプレゼントされた。一塁と左翼を兼務する白取主将への粋な計らいだった。「すごいお世話になった方なので、そのグラブを使って勝利して恩返ししたい」と胸を高鳴らせる。
 帰省中に寿都神社で引いたおみくじは大吉。「願い事はかなう」と記されていた。クラークのセンバツ甲子園初出場が決まれば、佐々木監督にとっては令和初めてのセンバツ。白取主将は「監督さんには、高校生活でとてもお世話になっている。勝利をプレゼントしたい」。甲子園3元号勝利へ、まずは28日の吉報を待つ。
(西川薫)

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい