ファイターズ
2022/01/10 14:11

≪鶴岡慎也のツルのひと声≫ドラ1達は肘の使い方しなやか

キャッチボール前、入念にストレッチをする達

鶴岡氏 本紙評論家に就任

 このたび、道新スポーツの評論家に就任した鶴岡慎也です。まだ引退して間もない分、ファイターズの選手の特長や心情は把握しているつもりです。読者のみなさま、本日から始まる「ツルのひと声」をよろしくお願い致します!
 私はプロで19年間プレーしましたが、野球は流れのスポーツだと実感しています。1試合の中で、流れが変わる場面が必ずあります。ポイントになる1球、ワンプレーを経験に基づいて、分かりやすく伝えられたら、うれしいです。
 配球を含め、捕手としてはいつも、答えのない選択と向き合ってきました。もう現役生活は終わりましたので、これからは選手に批判されても結果論で語りたいと思います(笑)。

荒削りだが伸びしろ大きそう

 ドラフト1位の達は、キャッチボールを見ても肘の使い方がしなやかで体のバランスがいい。粗削りで、リリースポイントは定まっていなかったが、大きな伸びしろがありそう。投げる前は、ほかの新人よりも時間をかけて入念に準備していた。自分のペース、考えを持って取り組むことは、プロで成功するための重要な要素になる。(本紙評論家)
 体は細いが、スケールは大きい。ダルビッシュらファイターズから旅立ったすごい投手たちの若手時代の姿と重なった。そして、顔もいい(笑)。
 もう一人、注目はドラフト9位の上川畑。社会人野球でコーチをしている弟から「社会人ナンバーワン内野手」と聞いていた。守備と走力は即戦力。課題の打撃で適応できれば、阪神の中野のようにレギュラーを獲る可能性もある。二遊間の競争は一層激しくなり、相乗効果が生まれる。
 ビッグボスはさすがのオーラを解き放っていた。キャッチボールを1人で見ていたが、時折見せる真剣な表情から、守備に重点を置いていると感じ取れた。守れる選手は打撃でどれだけ我慢するのか。打てる選手にどこまで守りを求めるのか―。選手起用が今から楽しみだ。(本紙評論家)

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