育成2位・速水"3人4脚"家族と共に支配下目指す
「家族あっての自分」入寮せず"通勤"選択
家族と共に支配下つかむ―。日本ハムの育成ドラフト2位・速水隆成捕手(24)=BC群馬=が10日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で行っている新人合同自主トレ2日目を終え、「素晴らしい環境で練習させてもらえるのはありがたい」と話した。新人の中でただ1人妻子を持ち、入寮しなかった速水は、家族を守るため“3人4脚”で支配下登録を目指す。
近藤に弟子入りでシュアな打撃さらに磨く
188センチ、100キロ。新人の中でもひときわ目立つ速水は、入寮することなく“通勤”することを選択した。「入寮して、チームメートや環境に慣れるのが大事とも思ったんですけど、家族があっての自分がいるので、離ればなれで暮らすよりも(家族と)一緒にいたい、と思いました」と説明した。
鎌ケ谷から車で約20分ほどの距離にある自宅には、妻と生後4カ月の長男・叶翔(かなと)くんが待っている。「ずっと野球をやっているのを応援してくれていた。まだ育成なので、早く支配下になって成績を残して、楽にしてあげたい」と強い決意を示した。
持ち味はパワフルな体格を生かした打撃だ。パワーはもちろんのこと、打率にもこだわっている。昨季まで所属していたBC群馬では2020年に打率.393をマークするなど、4年連続打率3割以上を記録した。確実性をさらに上げるために、選手会長・近藤への弟子入りを希望した。
「ボール球を振らずに、ストライクの球はしっかり空振りをせず打っている。どういう練習をやっているのか、聞いてみたいですね。ホームランと率を上げていきたい」
育成からのスタートとなったが、家族のためにもいち早く支配下入りを果たす。「(子供の)物心つくころまで、野球ができていればいいなと思います」。大黒柱の一世一代の挑戦が始まった。
(十島功)