勝利の女神に遭遇！ 日本ハム・吉田輝星投手（２０）が１０日、千葉・鎌ケ谷市の球団施設で自主トレを行った。このオフ、女子レスリングで五輪３大会連続の金メダルを獲得するなど、“霊長類最強女子”の異名を持つ吉田沙保里さん（３９）と偶然出くわし、エールを送られたことを明かした。国民栄誉賞も受賞している同姓のレジェンドからパワーを授かり、４年目の飛躍を目指す。

新幹線の車内でバッタリ「写真撮ってもいい？ 頑張ってね」

　霊長類最強アスリートとの出会いは、吉田にとって吉兆となりそうだ。大阪の病院に向かう新幹線の車内でトイレに立った際、吉田沙保里さんとバッタリ遭遇。ペコリと頭を下げると、向こうから話しかけてくれた。
　「『日本ハムの吉田くんだよね』と言われて、『写真撮ってもいい？』みたいな感じでした。『頑張ってね』と言われたので、縁起がいいというか、すごいアスリートに会えて良かった」
　緊張しながらツーショット写真を撮影。高卒４年目を迎える今季は、同じ吉田姓の最強女子にあやかりたいところだ。昨季は開幕序盤の登板１試合にとどまり、未勝利。ルーキーイヤーの１９年に初登板勝利を挙げて以降、白星から遠ざかっている。
　今季に懸ける思いは強い。オフ期間はキレのある体を目指し、肉体改造に着手。体脂肪を減らすため、１２月に入ってから「ケトジェニックダイエット」に挑戦している。白米など炭水化物を極端に減らす減量法に挑み、２月の春季キャンプ終了まで継続する。
　低糖質・高脂肪の食事をするため「炭水化物はとっていないし、いまは禁酒しているんです」。肉と野菜中心の食生活を心掛け、間食には素焼きのアーモンドをパクリ。「だいぶ痩せてきているのでいい感じ」と手応えを口にする。
　１２月中は温暖な鹿児島で自主トレを行い、ランニングなどで脂肪を燃焼。すでに体脂肪率４％減に成功し、体脂肪分を引いた除脂肪体重は３キロ増加。「体脂肪率の目標は達成できたら発表します。今より体は小さく見えるかもしれないですけど、詰まったような筋肉に見えるかなと思う」と予告した。
　この日は、今年から使用する練習用の真っ白なグラブで入念にキャッチボールを行った。「白いグローブがかっこいいなと思って。あまりほかの人と同じ色は嫌なので」
　吉田さんからパワーをもらい、肉体改造も順調そのもの。こだわりの純白グラブで練習を重ね、今季はたくさんの白星をつかむ。（中田愛沙美）