冬季スポーツ
2022/01/11 14:50

岩佐圧勝!今季国内2勝目!2回目に最長不倒141㍍跳躍

優勝の岩佐。1回目に129・5メートルをマークした(撮影・小田岳史)

■HBC杯ジャンプ(10日、札幌大倉山ジャンプ競技場)

 男子は岩佐勇研(22、東京美装)が267・7点で初優勝。1回目129・5メートルでトップに立つと、2回目に最長不倒となる141メートルを飛んで逃げ切った。北京五輪の日本代表入りを逃し、五輪連続出場が「8」で途絶えた葛西紀明(49、土屋ホーム)は4位だった。

北京逃すも気持ちリセット

 2位に11点差をつける圧勝で、今季国内大会2勝目を飾った岩佐は「22年は良い年になるように気持ち入れ替えて臨めた。イメージ通り」と声を弾ませた。
 不利な追い風でも距離を伸ばし、首位で迎えた2回目。ビッグジャンプでライバルたちを突き放した。上位の選手が130メートル台後半を連発させる中「大倉山では初めて」という140メートル台をマーク。着地後は何度もガッツポーズをして喜びを爆発させた。
 8日に北京五輪代表が発表され、同じ札日大高出身の佐藤幸椰(26、雪印メグミルク)らが選出された。平昌五輪でテストジャンパーを務め、五輪への思いを強くしていた岩佐は「ここ(五輪)に出たいと思って戦ってきましたが、4年では足りなかった。次、その次を目指してやらないといけない」と気持ちを切り替えている。
 今週末からは、W杯下部大会のコンチネンタル杯に出場していた海外組が国内大会に参戦。「良いジャンプをすれば、結果はついてくる。(海外組に)負けていられない」と闘志を燃やした。

レジェンド葛西奮闘4位

 葛西が130メートル台を2本揃え、今季最高の4位に入った。昨年12月に名寄で行われた国内大会2戦は首の痛みなどが影響し、17位と26位。この日は表彰台にあと一歩と迫り「上位に食い込めてうれしい」と笑みを浮かべた。五輪9大会連続出場は逃した。選手としての出場はかなわなかったが、テレビ局のコメンテーターとして北京入りする予定だ。「日本チームに気合を入れてきたい」と話した。

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