ファイターズ
北海高宮下東洋大へ進学 4年後プロ入り目指す
昨年春夏、甲子園に出場した北海高の主砲・宮下朝陽(3年)が12日、東都大学野球リーグ2部の東洋大に合格した。チームメートで、プロ入りしたソフトバンクの木村大成投手、巨人の大津綾也捕手に負けじと、4年後のプロ入りを目指すスラッガー。大学球界でさらに打撃に磨きをかける。
「大学で通用する選手に」
宮下が東都の強豪の門を叩く。「目標は守備ができる中距離打者。打率も残したい。大学で通用する選手になる。最初が大事」。1年目から勝負をかける。
3年間ともに汗を流した同期2人がプロ入り。「行けないところではない。自分次第で変われる。2人を超えたい」。大きな刺激を原動力に換え、同じステージに立つ日を夢見てバットを振り続ける。
北海高では1年春にいきなり4番に抜てきされた。「勘違いして満足しちゃった」。素材の良さで一定の結果を残し、苦手なウエートトレーニングなど、練習で手を抜くこともあったという。昨年1月、平川敦監督(50)に諭され「大学でしっかり技術を伸ばすのも一つの考え方」と進学に方針転換、プロ志望届を出さなかった。
夏の甲子園を終え、ジム通いを始めた。下半身を重点的に鍛え、体重は昨夏から5キロ増の85キロとなった。先を見据え、着々と肉体改造を進めている。東洋大では、甲子園を沸かせた強豪校の選手たちとしのぎを削る。「吸収しつつもライバルとして戦いたい」。選んだ道は遠回りではない。4年後のドラフトで証明してみせる。