興梠 「ミシャのために」恩返し弾決める 札幌で入団会見
北海道コンサドーレ札幌は13日、札幌市内のホテルで新入団会見を行い、FW興梠慎三(35)とMF井川空(21)が今季への決意を口にした。浦和から期限付き移籍したストライカーは「身体が壊れてもミシャのために」と、再タッグを組むミハイロ・ペトロビッチ監督(64)への恩返しを誓った。
フィニッシャーとしての期待を背負う興梠は「自分の身体がぶっ壊れても、ミシャのために、チームのために頑張りたい」と、恩師への熱い思いを口にした。背番号は「23」に決まった。
浦和ではペトロビッチ監督の下で2013年から17年まで5シーズンプレー。「その5年間が自分をすごく成長させてくれた」と振り返る。鹿島時代の12年から20年まで、9年連続で2桁得点をマークし、J1通算158得点は歴代3位。ミシャの下でストライカーとしての才能を完全に開花させた。
忘れられない後悔がある。17年7月、ペトロビッチ監督が志半ばで浦和を去ることになった。恩師の解任に「今でも忘れない。なぜもっと自分が貢献できなかったのか」と無念さを募らせていた。「もう一度チャンスをくれるなら、ミシャともう一度サッカーがしたい。ずっと思っていた」。運命に導かれ、ついに再タッグを結成。粉骨砕身、赤黒のために全てをささげる。
昨季は20試合で1得点にとどまったが、天性のゴールセンスは健在。「強い意志を持って来た。プロ1年目のような気持ちで戦いたい。ミシャが監督で二度と同じような目に遭いたくない」と興梠。名将の下で完全復活を果たし、札幌の攻撃をけん引する。
井川 「勝利のためにプレーしたい」
新入団会見に臨んだMF井川 「大卒1年目で失うものは何一つない。チャンスがある限りトライし続け、常に札幌の勝利のためにプレーしたい。コンサドーレは大卒選手が活躍している。僕にも同じような期待をしてくれていると思っている。その期待を超えていけるよう頑張りたい」
宮沢主将 北海道神宮で必勝祈願
札幌は13日、北海道神宮で必勝祈願を行った。新型コロナウイルス感染対策で、選手からはMF宮沢裕樹主将(32)=写真左=が代表して参加。宮沢は「毎年この必勝祈願になると今年が始まるなと思う。チームの目標を達成できるよう、選手一丸となってサポーターとともに、1年間頑張っていきたい」と決意を新たにした。
新ユニホームお披露目
「北海道コンサドーレ札幌新年会2022」が行われ、サポーター100人が参加。トークショーでは新ユニホームをお披露目。新背番号も発表され、MF青木が「11」、FW小柏が「19」へと変更になった。青木は「空いているなら付けさせてほしい」と“逆アピール”したことを明かした。