≪ハム番２４時≫　快足・宮田は強心臓

　勝利に直結しなかったが、４日のロッテ戦で気になるシーンがあった。同点の九回１死一塁。育成から支配下契約を結んだ宮田が代走で登場し、初球で盗塁を成功させた。投手は抑えの益田でバッテリーは超警戒モード。不敵にさえ見えた強心臓ぶりに、驚かされた。
　アウトになれば、２死走者なし。押せ押せムードは一気にしぼむ。配球やけん制の駆け引きに自信があっても、簡単には走れない場面だ。栗山監督も「行けと言ったらあいつ、行ったよね。素晴らしかった」と手放しでたたえていた。
　宮田は普段からベテラン選手や監督にも遠慮なく、話しかけるという。肝が据わっている。プレー中もそれは同じ。個性とも言えるずぶとさが本当に頼もしい。（榎）