冬季スポーツ
2022/01/14 14:57

嘉屋 女子大回転2連覇 全道高校スキー

目標だった2連覇を達成し笑顔を見せた嘉屋(撮影・西川薫)

■全道高校スキー(13日、小樽・朝里川温泉スキー場)

 南北海道の女子大回転は、昨季の全道女王・嘉屋美咲(東海大札幌高2年)が、1本目2位から逆転勝ちで2連覇を達成。股関節の可動域を広げるトレーニングや体幹強化で滑りが進化した。男子大回転は宮島太夏場の練習で課題克服陽(北照3年)が初制覇。北北海道の男子回転は内藤裕平(旭明成2年)、女子大回転は佐藤まりん(旭明成3年)がそれぞれ初優勝した。

夏の練習で課題克服

 前夜からの大雪でスキー板を操るのに苦労しながらも、嘉屋が得意の大回転を制した。「2連覇を目指していた。柔らかい雪の方がいいので、行ける感じはした」。シーズン序盤の不振を吹き飛ばす、今季初勝利に笑みを浮かべた。
 1本目。「コースがぼこぼこで、体を引かないことを意識した」。逆に体が前方へかぶる姿勢になり、序盤の緩斜面のターンで狙ったコースより谷側にずれ、首位と100分の6秒離されたが、2本目にしっかり修正した。
 全国中学3位の実績も、昨季はトレーニングメニューに付いていくことで精いっぱいだった。今季は自発的に取り組み、「去年はうまく股関節が使えなかったが、夏場のトレーニングが冬に発揮できた」と、高いレベルで滑りが安定した。
 初出場した昨季の高校総体では、女子大回転で1本目5位も2本目にタイムを伸ばせず10位。「悔しかった。優勝を狙いたい」。1年間の成果をリベンジの大舞台で出し切る。(西川薫)

 ◆南北海道男子大回転で初優勝した宮島太陽 「自分のパフォーマンスが出せれば優勝できると信じていた」


 ◆北北海道女子大回転で初優勝した佐藤まりん 「左膝の前十字靱帯(じんたい)断裂で去年の12月にスキーに乗ったばかり。インターハイで優勝できるよう頑張りたい」


 ◆同男子大回転で初優勝した内藤裕平 「回転が得意なので2冠を獲り、総合優勝したい」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい