ドラ1達「オレ流」調整で目指せ大谷級100キロボディ
新人合同自主トレ第2クール突入 大エースへと着々
野球漬けで大谷ボディー目指す! 日本ハムの新人合同自主トレは13日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で第2クールに突入した。ドラフト1位の達孝太投手(17)=天理高=は目標体重を100キロに設定。今季中での到達を目指していく。入寮後、すでに増量しており、ゆくゆくは米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(27)のような体をつくり上げる。
オフも空き時間でランニング「することなかったので…」
大エースとなるプランを着々と頭の中で描いている。新人合同自主トレ第2クールを迎えた達。キャッチボール前にストレッチを行うなどの“オレ流調整”は、これまでと変わらなかった。
野球にのめり込むことで、成長速度を加速させる。前日12日は練習オフ。昼過ぎから夕方まで、NPB新人選手研修会に出席した。その中でも空き時間を無駄にすることはなかった。
「多分、誰にもばれてないと思うんですけど」と前置きした上で「(午前)5時ぐらいから、ちょっとグラウンド周りを走って。朝ご飯食べて、10時ぐらいから、また走って」。日の出前から約40分間、ランニングしていたことを明かした。
「(新人研修が)いつ終わるか分からなかった。特にすることもなかったので、走ってたって感じです」と何事もなかったかのように言い切った。
練習スケジュールのみならず、食事面にも気を使い、「目標は体重100キロ。今年1年間で徐々に増やしていければ」と宣言した。入寮時からすでに2、3キロ増えて現在は90、91キロ。「(食事は)バランスよく今まで通り。ここの料理はおいしいので。1週間ぐらいでここまで増えた。まだまだ増えていくのかなっていう実感があります」と端正な顔立ちをほころばせた。
10キロ増やすことで“メジャー級ボディー”をつくり上げる。大谷も、現在の公式プロフィルは95キロだが、昨オフは102キロまで増量していた。
達は「大谷さんも100キロ以上あると思う。自分の身長だと、100キロあっても、まだ細く見えると思う。もっともっと体を大きくし、その上で力をつけていけたらいい」と説明した。体重増によるメリットは多く、「一番は投げることに関してのスピード。あとは練習する体力がつく」との狙いを持っている。
寮にテレビも持ち込まず、SNSも封印。誰もいない中で早朝ランを敢行するなど、野球のみに没頭する姿勢は、大谷と共通する部分だ。プロとして踏み出した一歩目の方向は、間違っていないはずだ。(十島功)
大谷は3年目で大台到達 二刀流躍動の16年
大谷はプロ3年目のオフに体重を人生初の100キロに乗せた。食事は1日6、7回行うなど、本格的な肉体改造に着手。2016年1月6日の自主トレ公開では大きくなった体を披露し、周囲を驚かせた。
そして16年シーズンは10勝&22本塁打と投打二刀流で躍動した。チームをリーグ優勝、日本一に導く活躍を見せ、史上初となる投手と指名打者でのベストナイン、パ・リーグMVPにも輝いた。