■きょう10日からカーリング五輪代表決定戦

　来年２月に開幕する北京五輪のカーリング女子日本代表決定戦がきょう１０日、稚内市のみどりスポーツパークで開幕する。リモートで行われた９日の前日会見には両チームのスキップが出席。ロコ・ソラーレの藤沢五月（３０）と北海道銀行の吉村紗也香（２９）が意気込みを語った。５試合のうち、先に３勝したチームが世界最終予選（１２月予定）に出場する。

　銅メダルを獲得した平昌五輪に続き、２大会連続の五輪出場を狙うロコ・ソラーレ。藤沢は「今季、自分たちでやれることを試して、（コロナ禍の苦境を）乗り越えて迎えることができた。楽しんでプレーするだけ」と声を弾ませた。
　２０１７年の代表決定戦は、中部電力との一騎打ちを制し、初の五輪出場権を獲得。大一番を前に、当時の映像をメンバーで確認したと言い、「（４年前は）下手くそだったなと思うくらい。自分たちが成長していることを実感している」と自信をのぞかせた。
　平昌五輪後は、石崎琴美（４２）が新加入。創設者の本橋麻里（３５）は育成チームのロコ・ステラでプレーしているが、今大会はロコ・ソラーレに帯同してメンバーをサポートする。藤沢は「麻里ちゃんが合流して、全員で臨める。チーム・ロコソラーレ、ワンチームで大会に臨みたい」と力を込めた。（島山知房）

　■道銀は2年ぶり代表へ闘志

〇…北海道銀行は、２大会ぶりの五輪出場を狙う。２月の日本選手権で優勝し、代表決定戦に進出。８月のどうぎん・カーリングクラシックでは予選敗退に終わったものの、ロコ・ソラーレとの直接対決に向けて順調に調整を続けてきた。吉村は「みんなベストに近い調子。あと１つ、２つ、山を越えれば（五輪に）たどり着けるところまで来た。このチャンスをしっかりつかみ取りたい」と闘志を燃やした。