夏季スポーツ
スケートボード女子パーク銀メダル・開心那 史上最年少で道民栄誉賞受賞
東京五輪のスケー トボード・女子パークで銀メダルを獲得した苫小牧市在住の開心那(13、WHYDAH GROUP)が道民栄誉賞を受賞。17日に道庁の知事会議室で行われた贈呈式に出席した。13歳での同賞受賞は最年少となる。開は15歳で迎える2年後のパリ五輪を見据え、2大会連続のメダル獲得を目標に掲げた。
パリでもメダル狙う
夏季五輪の日本人最年少メダリストとなった開。銀色に輝くメダルを首にかけ、道民栄誉賞の贈呈式に出席した。鈴木直道知事(40)から賞状を受け取ると、「このような賞をいただけて、うれしい。自分の夢にさらに近づき、もっと世界で活躍できるように頑張りたい」と気持ちを新たにした。
有言実行のメダル獲得だった。東京五輪の開幕前、鈴木知事から激励の手紙を受け取っていた。返信した手紙には「メダルを取れるように頑張ります。道産子旋風を巻き起こします」と記していた。
その宣言通り、初の五輪舞台ながら「緊張しないで楽しく滑れた」と次々に高難度の技を連発。金メダルにわずか1・05点及ばなかったが、12歳(当時)とは思えない堂々とした演技で銀メダルを獲得して見せた。
五輪後、初の実戦機会となった昨年12月の日本選手権は左手首のけがで欠場。今では完治し、日本やアメリカなどで練習を積んでいる。再び大舞台で輝くために「女子でやっていない技を練習して、大会で出していきたい」と新技の習得に励んでいる。
新年が幕を開け、パリ五輪が2年後に迫る。出場権を手にすれば、2度目の大舞台となる。伸び盛りの13歳は「自分の滑りをして、またメダルを取りたい」と夢を描いた。(島山知房)