北海道コンサドーレ札幌は１７日、昨季限りで名古屋を退団したブラジル人ＦＷガブリエルシャビエル（２８）を完全移籍で獲得した。背番号は１８。川崎へ移籍したＭＦチャナティップ（２８）の穴を埋めるため、大型補強に打って出た。沖縄キャンプは選手を３グループに分け、午前・午後の２部練習を行った。

三上代表取締役ＧＭ「攻撃のアクセント」

　札幌が動いた。昨季限りで名古屋を退団し、去就が注目されていたＦＷガブリエルシャビエルを獲得。母国ブラジルのクラブとの争奪戦を制し、実績十分の大物助っ人を補強した。“チャナロス”の傷を癒やす吉報だ。
　シャビエルは２０１７年夏から名古屋でプレー。昨季こそ、リーグ２０試合出場で無得点だったが、高精度の左足と華麗なテクニックは健在だ。
　三上大勝代表取締役ＧＭ（５０）は「オン・ザ・ボールでのテクニックや判断で、攻撃のアクセントになれる。興梠との相性をイメージした。彼を生かすボールを配球できる」と加入のメリットを説明。新たな攻撃の核として大きな期待がかかる。
　昨季、Ｊリーグでプレーしていることで入国にも支障はなく、１７日に来日し契約を締結した。きょう１８日から１０日間の隔離を経て、沖縄キャンプ中のチームに合流する。
　シャビエルはクラブを通じ「このクラブでプレーする機会をいただき、とてもうれしく思うと同時にモチベーションが高くなっております。新しいチームメートに慣れて、早く戦術に適応できるように一生懸命頑張ります。タイトル争いできるように最善を尽くし、ファンに喜びを与えたいと思っています」と決意表明。札幌が新助っ人を加え、悲願のタイトル獲得へまい進する。（石栗賢）

■プロフィール

１９９３年７月１５日生まれ、ブラジル出身。２０１７年７月に当時Ｊ２の名古屋に期限付き移籍。同年、１６試合で７得点１５アシストと躍動しＪ１昇格に貢献。１８年からは背番号１０を背負い、主力として活躍。１９年から完全移籍に移行した。Ｊ１通算１０６試合１３得点。ポジションはＦＷ。１６９センチ、６８キロ。利き足は左。

ＤＦ西野 プロ初キャンプ「環境や雰囲気に慣れた」

　プロとして初めてのキャンプを迎えたＤＦ西野は「去年、トップチームの環境や雰囲気に慣れることができた。良い状態で入れている」。落ち着いた振る舞いでチームに溶け込んでいる。
　１７歳にとっては先輩たちの技術を盗む貴重な期間。「（田中）駿汰君はポジショニングやビルドアップで参考になることがたくさんある。練習参加している西大伍さんはポジションも近く、いろんなものを盗める」と目を輝かせた。この日も新型コロナウイルス感染対策で、少人数での練習。全体練習再開を待ちわびている。
　７歳年上の田中駿を慕う。買い物や食事を共にする仲にまで接近した。主力ＤＦに“弟子入り”し、才能を開花させる。