コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》コロナ禍で始まったキャンプ 練習生DF西が刺激に
沖縄の1次キャンプが始まった。ただ、チーム内にコロナ感染者が出てしまい、限られたメンバーでトレーニングが行われている。外国人選手やペトロビッチ監督も入国後の自主隔離のため不在で、寂しいキャンプの始まりとなった。
沖縄キャンプ序盤はコンディションを高めるフィジカルトレーニングが多いので、メンバーが揃っていなくても問題はないが、一体感を高めるという意味ではかなりのマイナス。そんな中、チームに刺激を与えてくれているのがDF西である。
練習生としてのキャンプへの参加だが、経験豊富なアカデミー出身のスター? の存在はコロナ感染で暗くなりがちな雰囲気を明るくしてくれているのでは。
西はポリバレントな選手だが、札幌でやるならウイングバックかボランチだろう。あとはリベロ。リベロはけっこう面白いかもしれない。これらのポジションも、困っていないと言えば困っていない。そこに割って入っていけるだけのものを、このキャンプで見せられるか楽しみである。
昨季まで名古屋でプレーしたFWガブリエルシャビエルが札幌に加わることになった。これはかなりのサプライズ。MFチャナティップが抜けた穴を埋める補強である。シャビエルはチャナティップと違ってプレーメーカー、パサーなので、並び、システムには少々工夫が必要だろう。
相手DFの裏へ抜け出るFW小柏やFW興梠へスルーパスを配給するシーンは、間違いなく見られると思う。(本紙評論家)