小柏 「今年は勝負」2年目ストライカー現在地を語る
北海道コンサドーレ札幌のFW小柏剛(23)がプロ2年目に懸ける思いを口にした。オフ期間中の自主トレで左太ももを痛め、日本代表候補合宿への参加を辞退。現在、キャンプ地でリハビリに励んでいる。昨年末にスコットランド1部・ハーツからオファーを受けるも、残留を決断。札幌でさらなる飛躍を期す今季を勝負の年と位置づけた。
小柏は母校・明大で自主トレ中の8日、シュート時に左太ももを負傷。肉離れと診断され、17日から千葉で始まった日本代表候補のトレーニングキャンプを辞退した。
「すごくショックでしたが、ケガをしてしまった以上、悔やんでいても仕方ない。札幌でいい準備をして、開幕からどんどん活躍して、また選ばれるよう頑張るしかない」
昨年末にはスコットランド1部・ハーツから獲得オファーを受けるも、残留を決めた。決断は簡単ではなかった。
「オファーはびっくりした。海外挑戦、そして海外で活躍することを目標に置いていた。そのチャンスがあってすごく悩みましたが、まだまだミシャさんの下で学べることがあると思ったし、自分の中で納得した結果を日本で残せていない。学ぶこと、成長できることがあると思って今回の決断になった」
夢を先送りした。大きな決断が正解だったことを証明する必要がある。
「あの時、行っておけば良かったという後悔ではなく、残って良かったと思えるようにしたい。今年は勝負だと思っている。開幕から結果を残したい」
FW興梠やシャビエルが加入。成長を促す刺激的な環境が整っている。
「周りでジョグ(ジョギング)をしていても(興梠)慎三さんのプレーはすごく気になる。シャビエル選手もすごい選手。競争は激しくなるが、盗めるところは盗んで成長につなげたい。まだやれていないけど、一緒にやったらどんな感じかなと、楽しみ」
リハビリが順調に進めば、来週中には全体練習に合流予定。新たな背番号「19」を背負い、小柏がJリーグを席巻する。
ルーカス 万全でキャンプイン
MFルーカスは完全復調でキャンプインした。昨年10月に右眼窩(がんか)底骨折と診断され、シーズン終了を待たず、11月に帰国していた。「しっかり回復できた。あとはグラウンドでパフォーマンスを上げるだけ」と頼もしい。17日にはブラジル人FWガブリエルシャビエルの加入が決まり「質が高く素晴らしい選手。一緒にチームへ最大限の貢献ができれば」と共闘を誓っていた。