近藤今季テーマは脱力打法「インパクトに100%の力を」
脱力打法でキャリアハイだ! 千葉県内で自主トレを行っている日本ハムの近藤健介外野手(28)が20日、オンライン取材に応じた。名実ともにチームの柱となった近藤は、改めて「打率3割2分、20本塁打、100打点」の目標を掲げた。長打力を上げるために、インパクト時に100%の力を伝えられる打撃に取り組んでいる。柔から剛の意識で、進化を遂げる。
柔から剛の打者へ
近藤なくして、チームの逆襲は遂げられない。昨季は打率こそ3割に届かなかったが(.298)、出塁率.413、自己最多の11本塁打を放ち、中軸として存在感を見せた。西川(楽天)らが移籍し、チームが生まれ変わった今、近藤に掛かる期待はさらに大きいものとなっている。
球界屈指のヒットメーカーは「若いチームなので、引っ張る意識は持ってやらないといけない。まずは成績で。しっかりと中心選手と呼んでもらえるような成績を残せるようにやっていきたい」と自覚は十分だ。
急なスケジュール変更もあったが、「TEAM徳之島」の自主トレ自体は順調に進んでいるようだ。今月5日から温暖な鹿児島・徳之島で練習に励んでいたが、近隣の島で新型コロナウイルス感染者が増加。感染予防として1月中旬から拠点を千葉県内に移し、自主トレを続けている。
最強バッターを目指す上で、設定した数字は「3割2分、20本、100打点」。長打を増やすため、「いかに力を抜いてインパクトに100を持っていくか」ということを念頭に置いている。「100ある力をバットに伝えられるように。まだまだ分散して、50、60しか伝わっていない」と現状を分析する。
インパクトの瞬間に100%のパワーが伝わるように、力の強弱をはっきりさせる。「そうしないとインパクトに一番強くいかないと思う。抜くところ抜いて、という感じ」と“脱力打法”が進化の鍵と考えているようだ。
シーズン中から取り組んでいるピラティスも、欠かせないトレーニングとなっている。「けがをしにくい、柔らかさの中に強い、みたいな。少ない力で大きな力を発揮するか」。指導してもらっているトレーナーを呼んで、しなやかで力強い体づくりを行っている。
新庄ビッグボスの下、逆襲を期す。「監督が代わって、僕らもどんな野球をするのか楽しみですし、ファンのみなさまも楽しみだと思う。見ていて楽しいファイターズになることを僕も期待しながらプレーしたい」。巧打者から強打者への脱皮を図る。