ファイターズ
2022/01/23 14:55

達 国頭キャンプの主役は俺だ!

新人合同自主トレも第4クールに入り、ドラ1・達は着々と土台づくりに励む(撮影・小田岳史)

 「2・1」はビッグボスより俺を見ろ! 日本ハムのドラフト1位・達孝太投手(17)=天理高=が22日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で新人合同自主トレを行い、新庄剛志監督(49)が訪れる2軍沖縄・国頭キャンプ初日に「ビッグボスよりオーラを出す」と意気込んだ。また、この日は同施設で「2022ルーキー鎌スタお披露目会」が行われ、卒業式出席のため不参加の松浦慶斗投手(18)=大阪桐蔭高=をのぞく新人12選手が参加。集まった817人のファンと交流した。

 ビッグボスが相手でも、主役は譲れない。春季キャンプが幕を開ける2月1日。新庄監督とともに国頭からのスタートとなった達は、大注目を浴びるであろう指揮官に負けじと、思いっきり目立ちに行く。
 「ビッグボスよりオーラを出せるようにしたい。1日目から目に留まるような練習をやって、ユニホームの着方も目立つように考えていきたい」
 ビッグボス流の会見に触発された。前日21日、新庄監督が背番号「1」を初披露した新ユニホーム発表会見をユーチューブで視聴。「やっぱりスタイルから違う。そういった部分から盛り上げていこうという意図があるのかな」と、見た目を重視する指揮官の思いをくみ取った。
 新ユニホームの第一印象は「シンプルでかっこいい」。新庄監督は体のラインを出すタイトな着こなしを奨励したが、「正直、ピチピチは嫌ですね。ピチピチすぎると投げにくい。ダボダボではなく、普通くらいでいきたい」。達なりの着方で、かっこよさと機能性を両立させていく。
 ビッグボスが探す1番の後継者には、立候補しなかった。「16番が結構気に入っていて、最初に着けた番号を最後まで貫くのが自分的にいいことだと思う」と“生涯16番”を宣言。「前の16番は有原さん(現レンジャーズ)。新しいユニホームの16番は達と言われるように頑張りたい」。自分色に「16」を染め上げていくつもりだ。
 野球で目立つ準備も着々と進めている。新人と同じく鎌ケ谷で自主トレを行っていた伊藤のキャッチボールに「力感のないフォームから力強いボールを投げる。すごい滑らかに投げている」と目を奪われ、直接話を聞きに行って助言をもらった。内容は「内緒です」と胸に秘めたが、キャンプインを前に大きな収穫を手にした。
 この日は「ルーキー鎌スタお披露目会」に参加。プロ1年目の抱負を漢字一文字で求められ、色紙に自身の名字と同じ「達」としたためた。「自分の目標を“達”成して、みなさんを喜ばせられたら」。まずは2月1日。新ユニホームを華麗に着こなしたドラ1右腕が、ビッグボス以上にファンの視線を奪ってみせる。(近藤裕介)

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