コンサドーレ
高嶺 自身初開幕スタメンへ3度目の正直
沖縄キャンプ中の北海道コンサドーレ札幌は2部練習を行った。MF高嶺朋樹(24)は、3年目で初の開幕スタメンに照準を合わせた。オフ期間は身体づくりに重きを置き、充実のコンディションでキャンプイン。ミニゲームでは存在感が際立ち、飛躍を予感させた。
「インパクト残すことが大事」
一瞬の隙を見逃さず、相手からボールを奪い取る。気迫あふれる守備が、すごみを増している。ミニゲームでは、対人守備の安定感はもちろん、効果的な縦パスを何度も供給した。「今年はオフもしっかり準備してきたし、開幕から活躍してインパクトを残すことが大事」と高嶺。穏やかな口調にも、主力としての風格が漂っている。
昨季は全38試合出場を達成。だがこれまで、開幕スタメンは一度もない。「去年はスタートダッシュに遅れてしまった。(20年)シーズンが終わって(U―24)代表活動に入って、オフの動き方が全く分からなかった」と反省。激しい競争の中でインパクトを残しきれず、昨季の序盤はベンチスタートが続いていた。
今オフはパーソナルトレーナーの下で、下半身強化に着手。体重管理も徹底して、納得の日々を過ごした。「今季はゴールとアシスト合わせて2桁が目標。チームに勝利をもたらす働きがしたい」。高みを目指す土台は整っている。
“大卒トリオ”も3年目に突入する。MF金子、DF田中駿と切磋琢磨し、3人全員がチームに欠かせない重要戦力へと成長を遂げた。「チームをタイトル争いにもっていくことが自分たちの仕事」と高嶺。自身初の開幕スタメンを勝ち取り、大飛躍のストーリーを描く。