留萌中桜井、松元全日本選手権ジュニアいざ初陣!
全日本卓球選手権があす24日、東京体育館で開幕。ジュニアの部女子シングルスに期待の道勢2選手が初出場する。15歳以下日本代表の桜井花(留萌中1年)と昨年11月の同選手権カデットの部(14歳以下女子シングルス)3位の松元菜音(同2年)。大舞台に挑むホープ2人が卓球での町おこしを目指す留萌市を沸かせる。
U-15日本代表桜井「自分らしいプレーで」
初陣に向け、桜井は「一球一球考えながら、自分らしいプレーで勝ちたい」と意気込んだ。
卓球一家に育ち、5歳で競技を始めた。父・匠さん(46)が主宰する「留萌モンスターズJr」で2人の兄を追った。練習は週に4度。平日は約2時間半、週末は半日もラケットを振る。
プレースタイルは前陣速攻型。東京五輪で金銀銅の3種メダルを獲得した憧れの伊藤美誠(21)と同じだ。ラバーの張り方も一緒で「将来、日の丸をつけたい」と言い切る。昨年10月のU15代表合宿では「練習に対する意識を学べた」。貴重な体験を無駄にしない。
名コーチの存在も心強い。留萌市がコーチとして招へいした松下英司さん(46)はかつて日本リーグの協和発酵キリンを2年連続優勝に導いた。松下コーチの指導で、球速もテンポも上がってきている。
今月中旬、桜井は松元と共に留萌中のダブルエースとして道中学選抜大会に出場、団体優勝を果たした。匠さんは「松元の存在が刺激になっている」と笑みを浮かべる。
全日本選手権(一般の部)には兄・倭さん(山形・鶴岡東高3年)も出場する。桜井は「自分も頑張りたい」。留萌の“未来モンスター”がさらに飛躍する。
松本4強入りへ気合十分
松元も初出場で初戦突破を目指す。「ドライブが得意。自分の力を発揮してベスト4入りしたい」と気合十分だ。
東京出身。小学校卒業後、大阪の貝塚二中へ進学。翌年3月の全国中学選抜で団体優勝を果たしたが、卓球を辞めて東京に戻った。その後、松下コーチが留萌で指導することを知り、「もう一度やろう」と決意した。
昨夏から母・奈穂さん(36)と一緒に留萌に“卓球留学”している。憧れの選手は東京五輪の女子シングルスで銀メダルを獲得した中国の孫穎莎(21)。「私も世界で活躍できる選手になる」と北の大地で成長中だ。