万波 ユニの着こなし僕もピッタリ系 気が合いますね!BIGBOSS
ビッグボス流ユニホーム準備OK! 日本ハムの万波中正外野手(21)が23日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主トレを行い、春季キャンプから使用するユニホームを、昨季までの「ダボダボ系」ではなく、「ピッタリ目」でオーダーしたことを明かした。新庄剛志監督(49)は21日の新ユニホーム発表会見で、選手にタイトな着こなしを奨励。万波はそれを知らなかったが、偶然にも考えが一致した。
身体のラインにフィットした“ピチピチ”ユニホームが、2022年の戦闘服だ。昨季まで緩めを好んで着用していた万波が、今季はビッグボスの指令通り、タイトな着こなしに挑戦する。
「プロに入ってから、ずっとゆったり目が多かったので、ピシっとしたやつをつくってもらった。気分転換です」
偶然、指揮官の狙いと重なった。21日の新ユニホーム発表会見に出席した新庄監督は「最近ダボダボっとした感じが多くないですか? プレーしやすいなら仕方ないですけど、変えられたらうれしい」と、スリムなスタイルを選手たちに要望していた。
ビッグボスの発言を伝えられた万波は「全然聞いていなかった」と驚きつつ、「去年まではダッボダボのばっかりだった。今年はピッタリ目を頼んだので、ちょうど良かったです」とニヤリ。意図せず要求に添う形となり、自然と笑みがこぼれた。
見た目だけでなく、野球で期待に応える準備も進行中だ。昨年12月から、鎌ケ谷での自主トレと並行して東京都内のジムに通い、ウエートトレーニングを一切やらない新たな肉体改造に取り組んでいる。
ウオーターバッグを担ぎ、体に不安定な負荷をかけた状態でさまざまな動きを行うなど、体幹強化に重点を置いたメニューが中心。「ウエートをどんどん上げることによって、悪い動きを助長している部分があった。正しく力を発揮できるように、体幹でいろんなところを連動させて大きい力を出すイメージ」と狙いを説明した。猫背が矯正され、スイングも理想に近づくなど、すでに多くの効果を実感している。
1カ月以上ウエートトレーニングをしなかったのはプロ入り後初めて。それでも「体が小さくなった感じも、パワー不足だなって思うこともない」と不安は感じていないという。「僕らの目的は筋力を上げることじゃなくて、野球がうまくなること」。確固たる信念のもと、野球に特化した機能性抜群の体をつくりあげてきた。
2月1日からの春季キャンプは1軍名護スタートが決まっている。「アピールしまくりたい」と力を込めた。勝負の4年目。ぴったり目のユニホームを身にまとった万波が、ビッグボスの前で大暴れする。
初対面からイズムに心酔
万波は新庄監督が昨年の秋季キャンプで視察に訪れた際に、初対面した。速攻であいさつを済ませると、参加選手の中で唯一「ビッグボス」と呼び、自らをアピール。「びっくりしてました。差し込んじゃなったかもしれないです」と笑った。
3日間の視察だけでも影響は大きく「野球の話を監督がされる時はすごい真剣。メリハリみたいなものは、今までより感じます」と話していた。
そして12月の契約更改では、新庄監督ばりのど派手なワインレッドのスーツで会見に臨んだ。「(新庄イズムが)染みついてきちゃってるかもしれないですね」とにっこり。今季は“新庄チルドレン”の候補として、躍動が期待される。