ファイターズ
2022/01/24 14:31

≪新人連載④≫阪口楽 大谷目指す練習の虫

真剣な表情で合同自主トレに臨んでいる阪口。未来の大砲候補がベールを脱ぐ

 岐阜第一高では投手も務めたが、マウンドに未練はない。プロでは野手一本で勝負する。持ち味は長打力。広角に力強い打球を飛ばし、高校通算27本塁打をマークした。
 憧れはエンゼルス・大谷だ。高校時代は毎朝、ホームラン動画をチェックするのが日課だった。「大谷選手のようなバッターになりたい。飛距離もそうですし、逆方向にも一発が打てる。自分の理想のバッター」。メジャーでアーチを量産する偉大な先輩を追いかけていく。
 一塁、外野も練習中だが、三塁での挑戦に照準を合わせる。3学年上の野村ら、ライバルは手ごわい。それでも「負けない気でやっていきたい」と意気込んでいる。特に同学年の有薗に対しては「同級生で同じポジションなんで、絶対に勝ってやるという思い。打撃、守備、走塁、できることは全て勝ちたい」と闘争心をむき出しにした。
 新人合同自主トレだけでは物足りず、暇さえあれば鎌ケ谷の室内練習場に顔を出す練習の虫。「野球が好きで打撃練習が好き。素晴らしい環境があるので、もっともっと練習したい」。入寮時も必要最低限の荷物しか持ち込まず、野球がうまくなることだけに集中していく。
 まだ18歳だが、若さに甘えるつもりはない。「自分も戦力として戦えるようにという気持ちで練習しています。1日も無駄にはできない。早く成長して、早く1軍の舞台に上がれるように頑張りたい」。早期デビューを果たし、一気に主力へと駆け上がってみせる。


阪口楽(さかぐち・うた) 2003年6月24日生まれ、京都府出身。右投げ左打ち。スケールの大きいバッティングが魅力の内野手。岐阜第一高では投手としても活躍。直球最速は140キロを超え、強肩強打で主軸を担った。スイングは鋭く、広角に長打を打ち分ける。打席での懐の深い構えと雰囲気は大リーグ・エンゼルスの大谷翔平を彷彿(ほうふつ)とさせる。187センチ、90キロ。

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