野村 背番1継承だ 3割30発でBIGBOSS認める男に
ビッグボスの後継者は俺だ! 日本ハムの野村佑希内野手(21)が24日、沖縄・名護で行われている先乗り自主トレに参加し、オンライン取材に対応した。21日の新ユニホーム発表記者会見で新庄剛志監督(49)が、ふさわしい選手が現れれば、自身が背負う1番を譲ることを示唆。右の大砲として飛躍が期待されるジェームスが、背番号1の継承に意欲をのぞかせた。
伊江島自主トレで体重3キロ増
背番号1の継承者を求めた新庄ビッグボスの言葉に、4年目の大ブレークを目指すジェームスこと野村が反応した。入団時から背負う「24が好き」と前置きした上で「もらえたら認められたということなので、一つの目標として立てられればいい」と決意を口にした。
21日のユニホーム発表会見で指揮官は「シーズン中でも1番をつけさせたい選手が出てきたら、すぐに変えます」と宣言。選手たちにアピールを求めており、21歳の若武者が名乗りを上げた。
2月1日のキャンプインに向けて、ここまで順調に調整を続けている。22日まで、杉谷が主宰する「野生化計画」と題した沖縄・伊江島での合同自主トレに参加した。ウエートトレーニングにも重きを置き、「ただ重さを増やすのではなく、速く挙げたりだとか、挙げる時のパワーの出し方を勉強したり、そこに重点を置いてきました」。思考を巡らせながら鍛えてきた。
その成果もあり、体重は3キロほど増えて96キロに到達。「飛距離は伸びたと思います」とうなずき、「昨年は形やコンタクトを意識して一年やってきましたが、長打力を求めていきたいと思ったので、練習でも打球を効率よく飛ばせるように意識しています」と手応えを得ている。
ビッグボスからのエールも力になった。合同自主トレ期間中には、自身のインスタグラムで練習中の写真を投稿。「常にゴールしてからのあと3メートル先を目指すんだ」とコメントをもらい「これからたくさんいろいろ聞けると思うので、まずは自主トレを見てもらっていたことがうれしかった」と励みになった。
今季から着用する新ユニホームは、偶然にも母校・花咲徳栄高のスクールカラーと同じ青色。新庄監督が選手にタイトな着こなしを求めたのに対し、「大きく作っちゃった」と苦笑いするが、格好良く見せる自信はある。
「今あるユニホームでかっこよく着られればいいなと思います。活躍すれば、そういう風に見えてくると思う」。今季の目標は「打率3割、30本塁打」。タレント候補の1人に挙がる野村が、背番号1にふさわしい男になる。
(中田愛沙美)
■今川&畔柳が後継者名乗り
昨年11月の監督就任会見で新庄ビッグボスは「やっぱり主役は選手。スター候補を僕が育てて、その子に1番をつけてもらいたい」と宣言。背番号1の後継者を育成することを誓った。
昨秋のキャンプでは、札幌出身で幼少期からファイターズファンの今川が「もっと練習して認められるようになり、背番号1を奪い取りたい」と名乗り。最近ではドラフト5位ルーキーの畔柳(中京大中京高)が「ゆくゆくは1番をつけられる選手になりたい」と語った。