コンサドーレ
新加入MF 田中宏WB奪う!
■24日、沖縄・金武町陸上競技場
北海道コンサドーレ札幌の新加入MF田中宏武(22)が、激戦区に“殴り込む”。主戦場とする左WBはFW菅大輝(23)らライバルが多数。「絶対に成長できる」とハイレベルな競争に飛び込んだルーキーが、チーム力を底上げする。
プロ初キャンプ「自分の武器見せたい」
プロとして初のキャンプ。ミシャサッカーを叩き込むべく、田中宏は沖縄で頭と身体をフル回転させている。
“いばらの道”をあえて選択した。主戦場とする左WBは菅、青木、ルーカスら実力者がしのぎを削る激戦区。「自分のポジションはほかのクラブと比べても、国内トップクラスのWBが揃っている」と分厚い層に勝負を挑むが、「すごくワクワクしている。この環境でやれば、絶対にうまくなれると思って札幌を選んだ。競争の中で食らいつき、追い越したい」と意気込んだ。
昨季から特別指定選手としてプレー。立正大での4年間で磨き上げたドリブル突破、チャンスメークは、プロの舞台でも通用する自信がある。「他の選手にはない、自分の武器を見せていきたい」。ペトロビッチ監督の下、プレーの幅を広げ、飛躍を目指す。
2020年はMF金子、高嶺、DF田中駿が、21年はFW小柏が大卒1年目ながら主力として活躍。ルーキーの躍動はチーム力の底上げに直結する。
「プレッシャーには感じていないが、自分や(井川)空がどんどん試合に絡んでいければいい。若手が盛り上げていけるチームは強い。スタメンの人たちに危機感を与えて、あわよくば奪っていきたい」。ルーキーがポジション争いを活性化させる。(石栗賢)