五十幡赤星盗塁術盗むぞ!ビッグボスが臨時コーチ要請
赤星さん、盗塁の極意教えてください! 日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)が25日、沖縄・名護でキャンプ先乗り自主トレを行い、元阪神で通算381盗塁を誇る赤星憲広氏(45)の臨時走塁コーチ就任を大歓迎した。21日にビッグボス・新庄剛志監督(49)がCS放送「GAORA」に生出演し、赤星氏へ春季キャンプ中の臨時コーチ就任を要請したことを明言。オンライン取材に応じた韋駄天(いだてん)プレーヤーは赤星氏への弟子入りを志願した。
「走塁に関する全てを聞きたい」
100メートルを10秒79で走る男が、盗塁の達人から極意を学ぶ。春季キャンプの臨時コーチとして、新庄監督は8人のスペシャリストにオファーを出した。走塁部門担当とみられる赤星氏の就任が決まれば、足を絶対の武器にする五十幡にとって願ってもないチャンスだ。
「もし来ていただけるのであれば、とても楽しみ。何か一つ得られると思う。すごく来ていただきたいです」と期待に胸を膨らませた。
現役時代の赤星氏は、五十幡の理想を体現する選手だった。高い出塁率を誇り、一塁に出れば、すかさず二塁を陥れる。3年連続60盗塁以上をマークし、5年連続盗塁王を獲得。通算盗塁数はプロ野球歴代9位タイだ。足の速さだけでなく、走塁技術にも秀でていた。
赤星氏が170センチ、66キロ、五十幡が171センチ、67キロと体格もそっくり。「小さい頃よく(プレーしている姿を)見ていました。あの速さはすごい。(盗塁の)スタートの速さ、そこからの加速、最後のスライディング、全てにおいて自分に足りないものを持ってらっしゃる」。憧れのスピードスターであり、まさに目指すべき存在だ。
聞きたいことは山ほどある。「スタートの話、投手の雰囲気の探り方、走塁に関すること全て聞きたいです」と質問攻めを予告した。さらに赤星氏が得意とした早いカウントでの盗塁についても「3球目までに走れば、打者もすごく助かる。どんどん練習していきたい」と習得に意欲を見せた。
キャンプでとことん教えを受けるためにも、けがをしない体づくりが求められる。プロ1年目の昨季は左太もも裏の肉離れなどで、3度の戦線離脱を余儀なくされた。
「何かを変えないといけない」と今オフから初動負荷トレーニングを導入。「まずは体の使い方。上半身と下半身の連動性を重視して、体のバランスが良くなった」と手応えをつかんでいる。疲労回復効果もあり、シーズン中も継続して取り組むつもりだ。
今季の目標にはレギュラー奪取と70盗塁を掲げる。ハイレベルな数字も、圧倒的な俊足を誇る23歳が赤星氏の技術を身につければ、可能性は十分。激しい外野手争いを制して走りまくり、他球団を震え上がらせる。