ファイターズ
2022/01/27 14:54

≪新人連載⑦≫ 松浦慶斗 準道産子左腕150キロで勝負

“準道産子左腕”の松浦はムードメーカーも兼ねる

 ドラフト7位の松浦はスケールの大きい“準道産子左腕”だ。186センチ、95キロの体格で、お尻周りは115センチを計測した。大阪桐蔭高ではエースナンバーを背負った逸材。鍛え上げた下半身から繰り出される直球の最速は150キロを誇る。
 幼少期を過ごした宮城・石巻では、2011年に発生した東日本大震災を経験。「被災したところに勇気を与えられるように」と誓う。小学2年時に石巻から旭川へと移り住み、北の大地で順調な成長を遂げて、名門の扉を叩いた。
 大阪桐蔭高の西谷監督は「北海道から大阪に来るのは、かなりの覚悟がある。まだまだ伸びしろがあると思う。北海道で育って、大阪で鍛えて、北海道でもっともっと大きくなってほしい」と願いを込めた。
 プロでの目標は「ファンや周りからも愛される選手」。新人合同自主トレでは、盛り上げ役として周囲を和ませる姿が目立った。「一発芸をやる感じの雰囲気だったり、そういうのがあるので、面白いと思ってくれたらうれしい」とニッコリ。同期入団の水野も松浦に対し「かわいくて元気のある、面白いやつですね」と白い歯を見せた。
 雰囲気を明るくできる素質は、新庄ビッグボスと共に戦う上で重要な要素だ。「負けているときであったり、そういうときに雰囲気を良くできる選手にはなりたい」。ムードメーカーも兼ねる期待の左腕が、チームを明るく照らす。

松浦 慶斗(まつうら・けいと) 2003年7月1日、宮城・石巻市生まれ。左投げ左打ち。旭川新富小6年時にファイターズジュニアに選出。旭明星中3年時に旭川大雪ボーイズで全国8強。大阪桐蔭高では1年秋に背番号15でベンチ入り。2年時に150キロをマーク。186センチ、95キロ。家族は両親と兄。

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