《新人連載⑩》大谷目指す190㌢右腕・育成1位福島&打撃自慢の大型捕手・育成2位速水
同じ東北出身 体重増加で大化けか?
東北生まれの大投手に―。福島は八戸西高から育成ドラフト1位で入団した。190センチと長身だが、体重は70キロとまだ線が細い。それだけに大きな可能性を感じさせる。
ドラフト後から体重増加を狙い、間食を増やした。空き時間を利用し、1日3、4個のおにぎりを食べていた。しかし、入寮までに体重が増えることはなかった。「身長引く体重(は100キロ)がベストだと思う」と20キロ増を目指して、まずは体づくりに重点を置く。
目標に掲げたのはエンゼルスの大谷。「東北出身で、長身で、という共通点がいくつかあるので、そこを目指していけたら」と、大きな背中を追い続けていく。
■プロフィール
福島 蓮 (ふくしま・れん) 2003年4月25日生まれ、青森県出身。右投げ右打ち。投手。青森・八戸西高。角度を生かしたフォームから快速球を投げ込む。体の柔軟性は天性のものがあり、しなやかに腕を振る。成長段階にあり、今後、さらに大化けする可能性を感じさせる。ポテンシャルを十分に秘めた大型右腕。190センチ、70キロ。
家族のために!「長く生き残ること最優先」
Fの「ビッグパピー」になる! 育成ドラフト2位の速水は、24歳のオールドルーキーだ。すでに結婚しており、昨年9月には長男・叶翔(かなと)くんが誕生した。家族を養うためにも、早い段階での支配下入りを狙う。
米大リーグのレッドソックスなどで活躍し、「ビッグパピー」の愛称を持つデービッド・オルティス氏ばりの打撃力を目指す。188センチ、100キロの体格から繰り出されるパワーだけではなく、昨季まで所属していたBC群馬では4年連続打率3割をマークするなど、ミート力も高い。速水も「確実性のある打撃はできる自信があります」と言い切る。
「まずは長く生き残ることが最優先」。ここまで支えてくれた家族に恩返しするためにも、メジャー級の打撃を身に付け、主力まで成り上がる。
■プロフィール
速水 隆成 (はやみず・たかなり) 1997年7月28日生まれ、群馬県出身。右投げ右打ち。捕手。群馬・桐生第一高では2年時に内野手で春の甲子園に出場。ルートインBCリーグの群馬ダイヤモンドペガサス入団後、捕手に転向した。2020年はリーグ最高打率をマーク。粗削りだが、十分なポテンシャルがある。188センチ、103キロ。