《新人連載⑪》最速152㌔長身右腕・育成3位柳川&相手かき回す快足持ち味・育成4位阿部
上沢への弟子入り熱望
エース・上沢の背中を追う。育成ドラフト3位で入団した柳川は、191センチの長身から最速152キロの直球を投げ下ろす。昨年8月に右肘を手術したこともあり、いまだ万全ではないが、「けがをしたらもったいない。けがをしないような体をつくろうとやってきた」と焦りはない。
「タイプが近いと思うので、フォーム、体の使い方を聞いてみたい」と上沢への弟子入りを熱望する。また、清水と同じ九州国際大付高出身だ。ドラフト後に電話であいさつは済ませた。「まずは支配下になってバッテリー組めるように頑張りたいです」。伸びしろは無限大。大黒柱を目指して、一歩目を踏み出す。
■プロフィール 柳川 大晟 (やながわ・たいせい) 2003年8月21日生まれ、大分県出身。右投げ右打ち。大型本格派右腕で、140キロ台後半の速球が魅力のスケール感あふれる逸材。鋭い腕の振りから角度のある直球に加え、スライダーとカットボールの横変化、フォークも操る。将来、大化けを期待できるポテンシャルで次世代のローテ入りを目指す。191センチ、83キロ。
中学時代に50㍍5秒8記録
下克上へ燃えている。育成ドラフト4位で入団した阿部の持ち味は、中学時代に50メートルで5秒8を記録した足の速さ。そのスピードで“支配下レース”を勝ち抜くつもりだ。
チームにも球界屈指の快足を誇る五十幡がいるが「足の速さを勝負してみたい」と鼻息は荒い。その五十幡と快足コンビを組むことが目標だ。「1、2番を一緒に組んでみたい」と互いのスピードで相手をかき回すことを夢見る。
ドラフト順位は最下位だが、意に介さない。「順位はあんまり意識してなくて、(新庄監督が)横一線って言われているので、早く1軍で戦えるように練習からもアピールしていきたい」。攻めの姿勢で、ファイターズドリームをかなえてみせる。
■プロフィール 阿部 和広 (あべ・かずひろ) 2003年5月12日生まれ、神奈川県出身。右投げ両打ち。外野手。全国的には無名の存在だが、機敏な動きでグラウンドを駆け回るスイッチヒッターとして平塚学園高で活躍。小柄だが、積極的なフルスイングが身上。今夏はリードオフマンとして打線をけん引した。シーズンを戦い抜くタフネスさを身につけ、さらなる飛躍を期す。170センチ、65キロ。