コンサドーレ
《平川弘のCool Eye》開幕へ向けトレーニング着々 個々のコンディション高めて
札幌の野々村会長がJリーグのチェアマンに就任することが決定した。Jリーグ選手経験者としては初である。また、49歳でのチェアマン就任は最年少ということだ。
若いのに大したものである。最初、ニュースを聞いた時はびっくりしたが、彼のアイデアや頭の良さがあればできるのでは、と思った。だがJリーグチェアマンは何と言っても重責である。しかもコロナ禍で安全にリーグを運営し、収益を安定させていくことは並大抵のことではない。
野々村会長はメディアにも精通しているのでJリーグとメディアとの関係、露出等うまくやっていくことと思う。選手経験者、選手目線でJリーグと代表をより緊密にリンクし、日本がW杯で優勝できる基盤をつくってくれることを期待したい。
チームは沖縄キャンプで開幕に向けてトレーニングを積んでいる。長崎との練習試合では1―2と敗れ、非公開でのゲームも行われたが、この時期の勝ち負けに一喜一憂する必要はない。ゲームを通じて個々のコンディションを高め、新加入選手の特徴をインプットすることが大事だ。
興梠がどんな動き出しをして、ボールを引き出すのか分かったはずである。合流間もないガブリエルシャビエルに関しては、ボールを触りたいタイプなのでなるべく簡単にボールを預け、気分よくプレーさせることが大事。もちろんハードワークを課し、甘やかしてはいけないが、うまく彼をのせてやること。指揮官の采配も見どころだが、選手がうまくコントロールしてほしい。(本紙評論家)