ファイターズ
2022/02/02 15:36

《BOSS 国頭キャンプ》高級三輪バイク「ゴードン」でド派手に登場!新庄劇場開演

国頭村と名護市をド派手な高級三輪バイクで往復した新庄ビッグボス(撮影・桜田史宏)

 ビッグボス劇場が幕を開けた。日本ハムの春季キャンプが1日、沖縄県名護市と国頭村で始まった。新庄剛志監督(50)は高級三輪バイク「トライク・ゴードン」を自ら運転して国頭に登場し、ファンを喜ばせた。初日から熱血指導で走塁の改革に着手した一方で、選手の取り組む姿勢に苦言を呈するなど、厳しい一面も披露。2日と3日は指揮官の意向に沿い、陸上選手でタレントの武井壮(48)が臨時コーチを務めることが発表された。

グラウンドでは厳しさも「練習のための練習しているように見えた」

 球界のカリスマだ。キャンプ初日を迎えた新庄監督は従来の監督像を打ち破るサプライズ演出で度肝を抜いた。名護市から約30キロの道のりを三輪バイクで移動し、国頭の球場に登場。あっけにとられるファン、報道陣に笑顔を振りまいた。

 グラウンドに入ると、一転して真剣モードのスイッチが入った。外野でノックを受けるメンバーに助言を送り、走塁練習が始まると、身を乗り出して実演した。

 タッチアップを狙い、スタートを切るときの姿勢に触れ、「下に入る(沈む)よりも、浮き上がる方がいいのか。個人個人で違うから、タイムの速い方で練習をしましょう」と指示した。また、二塁走者が三塁ベースを踏み、本塁へ向かう際にはラインの内側を走るように伝え、「レフトが投げて(本塁への送球が)体に当たってくれたらラッキー」と意図を説明。細かい技術、理論を選手にすり込んでいった。

 当然、楽しさだけではなく、厳しさも持ち合わせている。時折、ほかのコーチ陣と距離を置き、1人で眼光鋭く練習を見つめるシーンもあった。初日の総評として「選手の動きを見て、せっかくやってるのにもったいないというか…。練習のための練習をしているように見えました。試合のようにやってほしい」とだめ出しも口を突いた。

ビッグボスランチとのどあめを報道陣へ差し入れ

 一方で、チーム内外でコロナの陽性判定が増えている現状を受け、100人を超えるメディア関係者に「これを食べると、コロナになりづらいらしい」と殺菌作用のあるのどあめを大量に差し入れ。また、昼食時にはキッチンカーがお目見えし「ビッグボスランチあるので、食べてください」とカレーを提供した。規格外の大盤振る舞いだった。

 独自路線の改革が本格的に始まった。2日目は主力の多い名護に滞在する予定で「BIG組(名護)はまだ実際見たことないので。ちょっと何かやろうかな。肩とか見たいので」と予告。まだまだ、アイデアは尽きない。探究心あふれる指揮官は、斬新な発想を具現化し、愛するファイターズを新しい色に染めていく。(榎本真之)

武井壮が臨時コーチに

 新庄監督が白羽の矢を立てていたスペシャリストの一人、元陸上十種競技・日本チャンピオンの武井壮がオファーを快諾し、臨時コーチを務めることになった。2日は名護、3日は国頭を訪れ、走塁をメインに指導するとみられる。

 「百獣の王」の愛称で知られるタレントの武井。スプリント系の種目に強く、40歳を過ぎてから、世界マスターズ陸上競技選手権の4×100メートルリレーで金メダルを獲得している。1月19日の12球団監督会議後、新庄監督は最大8人の臨時コーチを呼ぶことを明かしていた。武井がその第1弾となる。

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