スピードスケート女子団体追い抜き 菜那新戦術で連覇だ
スピードスケート女子団体追い抜きで2連覇を狙う日本が2日、本番会場の国家スピードスケート館で練習を行い、高木菜那(29、日本電産サンキョー、帯南商高出)が「あとはどこまで自分たちが速く滑れるか追求するだけ」と、頂点に挑む覚悟をにじませた。4日の開会式に先立ち、3日にアイスホッケー女子が予選リーグ初戦(スウェーデン)、フリースタイルスキーモーグル女子予選に住吉輝紗良(21、日大―倶知安高)が出場する。
高木菜と妹の高木美帆(27、日体大職、帯南商高出)、佐藤綾乃(25、ANA、釧北陽高出)の前回平昌五輪金メダルメンバーが主力。この日は隊列を組んでスピードを上げる練習で、それぞれが先頭を務めるパターンを1周半ずつこなした。高木菜は具体的な戦い方に関し「見てからのお楽しみです」と笑みを浮かべてけむに巻いた。
平昌五輪の日本は先頭交代を3回行うパターンだった。タイムロスにつながる交代についてはこの4年で世界の戦術もめざましく進化し、最後まで先頭の選手を変えずに滑りきるチームも出てきた。日本も交代を1回にとどめたり、3人が手をつないで滑ったり、新たな戦い方を模索してきた。
今季のワールドカップはカナダが3戦3勝。平昌五輪銀メダルのオランダも手ごわい。1回戦、準決勝、決勝と勝ち進めば3レースとなり、押切美沙紀(29、富士急、駒大苫小牧高出)の起用法もポイントとなる。高木菜は「みんなラップタイムは出ている」と話し、仕上がりは悪くなさそうだ。
女子5000堀川「いつも通り」
スピードスケートの日本勢でただ一人の高校生、18歳の堀川桃香(白樺高)は夢舞台のリンクでも気負わずに滑った。「(北京に)来る前は練習でも緊張するんだろうなと思ったが、いつも通りやれている」とさらりと言った。目標は女子5000メートルで7分10秒を切っての自己ベスト更新だ。