直接アピールは持ち越しだ。ドラフト１位ルーキーの達が今キャンプで初めてブルペン入りし、捕手を立たせて直球のみ３０球を投げた。感触は上々。「土が硬い方（のマウンド）で初めて投げて、出力を出し過ぎないように抑えていた。バランス良く、思っている以上に投げられたので良かった」と表情を緩めた。

　７、８割の力で腕を振った。投球練習が終わり、ブルペンを離れたタイミングで新庄監督が視察に訪れた。この日はニアミスで見てもらえなかったが、落胆はなかった。

　プロ入りしても信念はブレない。「野球の神様が一番いいときに一番いい物を与えてくれると思う。それまで耐えるというか、我慢してできることをコツコツしていくことが大切」。未来のエース候補は慌てず、焦らず、ギアを上げていく。