西 13年ぶり札幌復帰 完全移籍で加入
■4日、沖縄・金武町陸上競技場
北海道コンサドーレ札幌は4日、2009年まで在籍していた元日本代表MF西大伍選手(34)が完全移籍で加入すると発表した。昨季限りで浦和を退団し、15日から練習生としてキャンプに参加していた。登録はDFで背番号は「20」に決まった。チームはこの日、11対11のミニゲームを敢行。きょう5日には練習試合を行い、沖縄での1次キャンプを打ち上げる。
クラブへ“親孝行”誓う
札幌を巣立って12年。大きく成長を遂げた西が札幌に帰ってきた。オンライン取材に応じ、「とてもうれしく思います。チームの目標を達成するため、僕の経験を生かしていきたい」。日本代表や強豪クラブで磨きをかけた技術、そして精神力を余すことなくチームに還元する。
会見に同席した三上大勝取締役GM(50)はキャンプ中の行動や姿勢を評価し、「経験してきたものを、いろんな形で若い選手に話してくれていた。複数の選手が一緒にやりたいと言った」。獲得の大きな決め手を明かした。
西の主戦場は主に最終ラインとボランチだが、サイドやシャドーでの起用も視野に入れている。三上GMは「勝ち点3に寄与してくれる」と高いユーティリティー性にも期待する。
アカデミー時代から2009年まで過ごしたクラブを「親みたいな感じ」と表現した西。加入発表後、サポーターによるSNS上の応援メッセージもチェックした。「試合に出られないような時から僕を知っていてくれる。また成長を見てもらいたい」。再び赤黒のユニホームに袖を通す背番号20が初のタイトル獲得へチームを導く。
(西川薫)
■西 大伍
(にし・だいご)1987年8月28日、札幌市生まれ。札幌U―15、U―18を経て、2006年にトップ昇格。10年に新潟へ期限付き移籍し、11年に鹿島へ完全移籍。19年から神戸。昨季は浦和でプレーした。J1リーグ戦通算357試合出場、16得点。日本代表では2試合に出場。18年に鹿島でアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)初制覇に貢献。178センチ、74キロ。