《名護キャンプ》万波 究極の守備習得だ ビッグボスが直接指南
日本ハムの万波中正外野手(21)が5日、沖縄・名護で春季キャンプ第2クール初日の練習に参加し、新庄剛志監督(50)から“究極の守備”を学んだ。外野に抜けるゴロに対し、全速力でチャージして、そのままの勢いで送球するのがビッグボス流。4年目の大器は苦戦しながらも、習得に向けチャレンジを繰り返した。
既成概念壊される
ビッグボス流の指導に、万波は外野守備の既成概念をぶち壊された。現役時代、ゴールデングラブ賞を10度獲得した同じ外野手出身の指揮官から熱心な教えを受け、「究極のことに挑みながらやってきたのかなと、教わった内容からすごく感じました」と感嘆した。
指導される前は外野へのゴロに対し、ボールの勢いに合わせてチャージのスピードを変えていた。そうすることで、正確で強い送球につなげやすかった。しかし、新庄監督はそれを許さない。「ビッグボスの指導は100%でチャージして、ボールには一切合わせない。球際も思い切り行って、その勢いで投げる」。失策のリスクは高まるが、習得できれば次の塁を狙う相手への抑止力になる。
シートノックで早速挑戦するも、後逸、暴投と悪戦苦闘した。「まだまだ、うまくできなかった。ちょっとでも早くと思いつつも、バウンドを嫌がって投げやすいように合わせてしまう」。染みついた癖を修正するには時間がかかる。
それでも、4年目のホープは諦めない。「究極は100%で突っ込んで、その勢いで強い球を投げられれば、ほかのどんなプレーより速い」。この日はプロで初めて三塁の守備にも挑戦したが、狙うは外野のレギュラー。ビッグボスの教えをマスターし、究極の外野手になってみせる。
■柿木が1軍に合流
1軍キャンプに合流した4年目右腕が、フリー打撃に登板し、打者2人相手に20球を投げた。「1軍キャンプは初めてで率直にうれしかったですし、やってやろうというのがより一層強くなりました」と気合十分。オフは昨年に続き、ロッテの石川と自主トレを行い「ストレートの強化とフォームの安定性を習ったので、そこをアピールできたら」と誓った。(名護)
■今川 成長のヒントに感謝
シートノックで監督から直接指導を受けた。打球に対するチャージや送球時の足の運び、視線の位置など、ポイントを絞って細かくレクチャーを受けた。あこがれの指揮官から成長のヒントをもらい「初めて聞くようなことも教えていただいた。難しい部分もあるんですけど、まずはやってみようと。ビッグボスみたいにスーパー守備をやっていきたい」と目を輝かせていた。
(名護)
■河野が入籍
日本ハムは5日、河野竜生投手(23)が2021年12月下旬に札幌市在住の20代一般女性と入籍したと、発表した。河野は「より一層、覚悟と自覚をもって家族のために頑張ります」と球団を通じてコメントした。