水野“プロ初打席初安打” 好守連発、1軍へ前進
今季の“チーム初安打”は、遊撃のレギュラーを狙うドラ3ルーキーがかっ飛ばした。全対戦が攻撃側から見て3―4、1死満塁で行われた変則的な初実戦。7人目の打者として登場した水野は、古川侑が投じた初球の直球を狙い打ち、プロ初打席で左越えの逆転2点適時二塁打を放った。
「自分は初球からどんどん振っていくスタイル。それがいい結果につながった。真っすぐに振り負けなかったので、収穫のある打席だった」
緊張はなく、冷静だった。「投手からしたらピンチなので、ストライクがほしいと思う。そこを狙った。攻撃側としてはなんとしても1点がほしいので、最悪外野フライを打つようなイメージで」。新人だが、社会人出身。設定を決めたビッグボスの意図を理解し、状況を生かした打撃で結果を出した。
守備では遊撃と二塁を務め、好守を連発。「速い打球も、不規則な打球もあったんですけど、ミスなくさばけたのは収穫」とうなずいた。実戦後はビッグボスが見守る中で特守も敢行。攻守でアピールした背番号43が、目標の開幕1軍入りへ一歩前進した。
根本 アピール成功2K
“初実戦”でアピールに成功した。1軍キャンプに抜てきされている高卒2年目左腕の根本がシート打撃形式の実戦に登板。打者6人と対戦し、1安打、1四球の内容だった。杉谷、高浜から直球で三振を奪う場面もあり「置きにいかず、腕を振って投げられた」と手応えを実感していた。
直球、スライダーに加え、昨秋のキャンプで武田コーチから教わったチェンジアップを5球ほど、織り交ぜた。課題だった制球は改善し「去年までは外に大きく外れることも多かったですけど、ある程度、自分の思ったところに投げられた」と納得の表情。期待の道産子は武器を増やし、ブレークの予感を漂わせた。
中島 期待に応える二塁打
ビッグボスの期待に応えた。シート打撃形式の実戦で新庄監督から「さあ1死満塁、打ったらおいしいよ。スポーツ紙一面。モテるよ」とハッパを掛けられ、中越え二塁打をマーク。「はい、ナイスバッティング!」と褒められ、「風もあってセンターを越えて、点を取れて良かった」と白い歯をのぞかせた。(名護)