野村、五十幡 栗山侍ジャパン候補入り
日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)、野村佑希内野手(21)が、栗山ジャパンの初陣となる3月5、6日の台湾との強化試合(東京ドーム)の代表候補にリストアップされていることが6日、分かった。この日は、前監督で日本代表「侍ジャパン」の指揮を執る栗山英樹監督(60)が沖縄・名護キャンプを視察。2人はシート打撃形式の“今季初実戦”でともに快音を響かせた。
昨季まで指揮を執った栗山監督がキャンプ地を訪問。若手中心にメンバー編成する意向を示している来月の台湾戦の代表候補に、売り出し中の五十幡と野村が名を連ねていることが判明した。
50メートル5秒6の俊足を誇る「サニブラウンに勝った男」こと2年目の五十幡は、選出されれば初のトップチーム代表入り。今キャンプでは臨時コーチでタレントの武井壮から個別指導を受けるなど、新庄監督からの期待値も高い。
1死満塁から始まるシート打撃では、第2打席で快足を飛ばして二塁内野安打をマーク。視察した栗山監督も「スピードというのは非常に大きいし、あいつの守備力には絶対的な信頼を持っている」と評価した。
高卒4年目を迎える野村は、高校時代を含めてこれまで日の丸に縁がなかった。「プロでの目標の一つとして日本代表がありますし、栗山監督ともう一度野球ができるチャンスができたので目指していきたい」と熱望してきた。
この日は第2打席に中前打をマーク。昨季は4番で起用するなど「日本一の選手になれる」と、期待してくれていた恩師の前で結果を示した。
今回の視察は台湾戦に向けたメンバー選考はもちろん、2023年のWBCを見据えたもので、栗山監督は上沢、伊藤、近藤、堀の名も挙げて評価。「いいところも知っていますし、逆に悪いところも分かる。ファイターズの選手を選ぶにあたっては、非常に厳しい選択条件になってきてしまう」と話した。
新庄ビッグボスは「どんどん選手を持って行ってください」と全面協力を約束している。日本ハムの未来を担う五十幡、野村の代表入りが実現するのか、注目だ。