ファイターズ
五十幡 臨時コーチ2人目赤星先生太鼓判
日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)が7日、キャンプ地の沖縄県名護市で元阪神・赤星憲広氏(45)から指導を受けた。新庄剛志監督(50)が招へいした臨時コーチの2人目。5年連続盗塁王の実績を持つレジェンドから、スタートとスライディングの極意を学んだ。
「もっと突き詰めてやっていきたい」
貴重な時間は1分たりともムダにできない。赤星氏からレクチャーを受けた五十幡は、大きくうなずきながら、熱心に聞き入っていた。
背格好はほぼ同じでともに左打者。かつてのトラのスターは最高の教材になり、「スタートとスライディングをもっともっと突き詰めてやっていきたい」と目をギラつかせた。
球界最速の称号を長く維持した“レッドスター”の感覚や思考は、何よりも有益だった。予定されていた講義が終わっても、宮田、細川と一緒にそばを離れず、質問攻めにした。新庄監督が頼んでいた打撃指導の時間がほとんど取れなくなるほど、臨時で訪れたコーチをきりきり舞いさせた。
ビッグボスの依頼を快諾した赤星氏は「五十幡選手は、誰が見ても足が速いのは分かっている。スライディング、スタートの部分でもう少しうまくなれば、かなりの盗塁数は期待できる」と指摘。盗塁を狙う際の1歩目の幅や、スライディングで体を傾ける位置、タイミングなども丁寧に説明した。
第1クールでは元陸上選手でタレントの武井壮が訪れ、効果的な体の動かし方、走り方を学んだ。今回は高度な走塁の技術や駆け引きまで踏み込んで、指導を受けた。五十幡は感謝の気持ちを込めて「80盗塁を目標に今シーズンは戦いたい」と改めて宣言。常識の枠を超えた取り組みは新鮮で、たくさんの収穫が詰まっていた。