ブルペン入りした加藤が、新庄ビッグボスの視線を独り占め。変幻自在の投法で、計１７０球の熱投を披露した。

　普段はセットポジションから投げるが、投球中に指揮官から「ワインドアップやってみて」と指示を受け、大きく振りかぶるスタイルにチェンジ。「高校生以来のワインドアップ。新しい気持ちでいいかな」と力強いボールを投げ込んだ。

　さらに、２段モーションから１段に変えるなど投球フォームを変化。「調子が悪いときにワインドアップにするとか、そのときに体とマッチできるように、どっちも練習していきたい」と前向きに話した。

　新たな武器も完成間近だ。１月の沖縄先乗り自主トレから、新球・スクリューの習得に着手。「適当に握ってみて、軽いノリで始めた。捕手から『使えるんじゃない』と言われたので、あとは実戦で使ってみようかな」と手応えを口にした。

　開幕ローテーション入りへ「ライバルが多いので、自分の武器になるように練習したい」。カメレオン投法と多彩な球種で、ビッグボスにアピールする。