冬季スポーツ
中村連覇 陵侑金メダルから刺激
■全国高校スキー第1日(7日、岩手・矢神飛躍台ほか)
ジャンプは、中村正幹(東海大札幌高2年)が2連覇を達成した。2012年から3連覇した佐藤幸椰(26、雪印メグミルク)以来の快挙。6日の北京五輪男子ノーマルヒルで金メダルを獲得した小林陵侑(25、土屋ホーム)に刺激を受け、ライバル・坂野旭飛(下川商1年)らの追い上げを振り切った。距離男子10キロフリーは神幸太朗(留萌2年)が優勝し、2位小池駿介(富良野3年)との道内勢ワンツーフィニッシュを決めた。
五輪金メダル獲得に沸く小林の地元・八幡平で、1本目首位の中村が逃げ切り、V2を達成。前夜はテレビで応援。「陵侑さんの金メダル見て、めちゃくちゃテンションが上がった。(この日は)2本目はあまり良くなかったけど、1本目の貯金があって優勝できてホッとした」と、憧れの選手の飛躍を目に焼き付け、大会を制した。
兄は北京五輪日本代表の直幹(25、フライングラボラトリー)。6日は2回目に進む事ができず、「ちょっとダメだったので、ラージに期待したい。団体ではメダル持って帰ってきてほしい」とエールを送った。
3月には世界ジュニアに初出場する。将来の夢はもちろん五輪出場だ。「目指したいですね。五輪の前にW杯に出て、ポイントを取れるようになりたい」。小林や兄の背中を追いかけ、世界へと飛び出していく。