大海コロナ隔離期間も「プラスに」斉藤和巳氏ら著書3冊読破
■国頭キャンプBOSS組
新型コロナウイルスの陽性判定を受け、6日から国頭での春季キャンプに合流していた日本ハムの伊藤大海投手(24)が8日、オンライン取材に応じた。隔離期間を「自分のためになる時間に変えられたので、プラスになって帰ってこられた」と振り返った。10日から始まる第3クールでのブルペン入りを目指す。
「まずはけがなく1軍合流」
屋外で練習を始めてから3日が経過した。伊藤は「自粛期間中はいろいろと考えていたことがあった。野球ができることは当たり前じゃないんだな、ということを改めて感じた」と感慨深い表情で話した。
キャンプインを控えた1月30日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。幸い、無症状で体調を崩すことはなかった。急なアクシデントにも動じることなく、自らができることに集中。1畳分ほどのスペースにトレーニングマットを敷き、ストレッチや体幹トレーニングは欠かさなかった。
この間、元ソフトバンクの斉藤和巳氏の著書「エースの銀言」など、一気に3冊の本を読破。「うまく気持ちを切り替えたり、時間の使い方だとかはすごく勉強になった」と白い歯を見せた。
50メートルの距離で強度を高めたキャッチボールも行えている。「思ったよりもギャップというのはなかった。だからこそ今は慎重に。まずは、けがなく1軍に合流できるように」。急がば回れ―。はやる気持ちを抑えながら、2年目の道産子右腕が状態を整えていく。
(十島功)
渡辺 焦らず練習強度上げる
新型コロナウイルス感染の影響から、5日に2軍キャンプに合流した。この日は、屋内練習場でのマシン打撃やサブグラウンドでの内野ノックなどで汗を流し、練習強度が上がってきている。「焦りは多少あるが、焦ってもケガをするだけ。まずはしっかり体づくりをして、なるべく早く(全体練習に)合流できるようにやっていきたい」と意気込んだ。
(国頭)