東海大札幌高・嘉屋 女子大回転攻めて準V!
■全国高校スキー 第2日 (8日、岩手・安比高原スキー場ほか)
女子大回転は、1月の全道大会で同種目2連覇の嘉屋美咲(東海大札幌高2年)が2本合計1分53秒02で自身初の表彰台となる2位に食い込んだ。首位と100分の5秒差だった1本目2位から挑んだ2本目で攻めの滑りを見せたが、わずかに及ばなかった。公開競技の女子複合は、葛西春香(東海大札幌高3年)が初優勝した。
合計タイム0秒09及ばず「いけると思ったけど、悔しい」
逆転初優勝を狙った嘉屋の2本目は首位と100分の4秒差。合計でも100分の9秒差の大接戦だ。「いけると思ったけど、悔しい」と、初めての表彰台にも何度も「悔しい」を繰り返した。
全道大会後は、成人選手も出場する道選手権の同種目を制するなど、好調を維持していた。今季はターンスピードを落とさないよう、ゆるやかな弧を描く滑りを追い求めてきた。「緩斜面ではうまくできた。中斜面と緩斜面が自分的に得意なコース」。昨年の10位から成長の跡を刻んだ。
憧れは2018年平昌五輪同種目金メダルの米国・ミカエラ・シフリン。「体幹がブレないし、攻める気持ち、技術がすごい。ああいう滑りがしたい」。来季は高校ラストイヤー。「1本目も2本目もラップをとって全体で優勝したい」。三度目の正直で今度こそ、表彰台のてっぺんに立ってみせる。
(西川薫)
女子複合は葛西が初優勝
○…葛西春が後半距離で途中棄権した双子の姉・優奈(東海大札幌高)の分も力走し初優勝した。前半の飛躍で85.5メートルの大ジャンプ。「いい風も吹いてくれて、自分の内容も良かった」。1年時に優勝し、今季W杯表彰台にも上がった姉を上回り、トップに立って46秒のタイム差をつけた。後半距離はそのまま逃げ切り勝ち。「うれしいです」と笑顔を見せた。13日からコンチネンタル杯と世界ジュニアのために海外遠征する。「世界ジュニアでメダルを取れば、W杯最終戦に出られる。今季の最大の目標」。2人のライバル物語は続く。
◆男子複合で飛躍1位も距離で逆転され2位に終わった千葉大輝(札日大高3年) 「世界ジュニアに出場するメンバーがいる中での2位だったので、まあ頑張れたのかな」