冬季スポーツ
スマイル B組首位突破
PS戦で久保が決めた!
■アイスホッケー 女子1次リーグB組
勝ち越すたびに追い付かれる。アイスホッケー女子の日本は緊迫した雰囲気の中、大会前から大一番と想定していたチェコ戦をペナルティーショット(PS)戦の末に制した。ただ一人PSを決めたベテラン久保英恵(39、西武、道浅井短大出)は「勝ち切れて良かった」と満面の笑み。目標の1次リーグ首位での突破が決まり、選手はリンクに飛び出して抱き合った。
昨夏の世界選手権では1勝1敗。飯塚監督は「細かいところが勝敗を分ける」と僅差の勝負を覚悟していたが、数的優位のパワープレーを確実に生かした。まずは第1ピリオドの4分、相手が反則で1人少ない状況で床秦留可(24、西武、釧路昭和小出)が決めた。1―1の第3ピリオドにも再び相手より人数が多い状態で床秦がこの日2点目。約5分後に同点とされた後は、GK藤本那菜(32、札学院大出)の安定した守りが光った。守護神は最後のPS戦でもゴールを割らせなかった。
1位通過により、準々決勝でカナダ、米国の2強との顔合わせを避けることに成功した。悲願の準決勝進出への道が厳しいことに変わりはないが、4年前では想像もできなかった決勝トーナメントの舞台に立つ。(共同)