冬季スポーツ
ロコ旋風再び カーリング1次リーグ開幕
■北京(中国)9日、島山知房
カーリング女子は10日から1次リーグが開幕する。初戦で世界ランク1位のスウェーデンと対戦する日本代表のロコ・ソラーレは9日、試合会場で1時間練習し、氷の感触を確かめた。
ロコ・ソラーレが、五輪の大舞台で再び旋風を巻き起こす。北京入り後、氷上での初練習を終えたスキップの藤沢五月(30)は「直前までミックスダブルスの試合が行われていて参考にできる部分はあったけど、実際に乗ってみて思った以上に良い氷の状態だった。良い試合ができるんじゃないかな」と好感触を口にした。
9カ国と戦う1次リーグでは、いきなり鬼門が待ち受ける。初戦の対戦相手は世界ランキング1位で平昌大会金メダルのスウェーデン。いきなり女王と相まみえることになった。それでも、4年前は1次リーグで勝利を収めており「私たちも負けていない。相性は悪くない」と自信をのぞかせる藤沢。強敵を撃破し、波に乗りたいところだ。
昨年12月にオランダで行われた世界最終予選後は、帰国せずにカナダで調整を続けてきた。コロナ禍で現地チームと試合はできなかったが、リンドコーチ、リザーブの石崎を相手に試合を重ねてきたという。「2人が対戦相手をしてくれて、良い練習ができた。すごく充実した時間を過ごせた」と実戦不足の不安はないようだ。
前回大会は3位決定戦でイギリスを破り、銅メダルを獲得。日本カーリングの歴史を塗り替えた。2大会連続のメダル獲得に期待が高まる中、「過去の結果にはとらわれず、今の試合、ショットに集中したい」と冷静に足元を見つめていた。