冬季スポーツ
2022/02/10 14:34

女子回転安藤 無念の途中棄権

1回目で途中棄権し、悔しそうにコース脇を滑り降りる安藤(撮影・野沢俊介)

■アルペン女子回転

アルペンスキーの女子回転に出場した安藤麻(25、日清医療食品、北照高出)は1回目で途中棄権した。

 前回の平昌に続き、ゴールを滑り抜けることはできなかった。安藤は1回目、コース中盤のターンで曲がりきれずにコースアウト。途中棄権となり「少しずつ前に進めていたので悔しさはある。まだまだ(実力が)足りなかったのかな」と唇をかんだ。

 昨年11月に負傷した腰が限界だった。7日の大回転後に痛みが増し、はり治療などの応急処置を施してこの日のレースへ。負担軽減のため、ウオーミングアップをせず本番に臨んだが、スピードに乗ってきたところで踏ん張りきれなかった。

 平昌大会のリベンジを胸に駆け抜けてきた4年間。母の奈保子さん(54)が「寝るか食べるか練習するか」と言うほど、国内で過ごすオフシーズンでも人一倍の練習量を積んできた。深夜までバイクトレーニングをすることも珍しくなく、奈保子さんが止めに入っても聞く耳を持たなかったという。

 今季は残りのW杯を欠場し、腰の治療に専念する。29歳で迎える次回の五輪に向けては「年齢も重ねていくことで、次の4年間は1年、1年の重みが変わってくる。1日、1日を大切に積み重ねていって4年後を目指せれば」と先を見据えた。

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