ファイターズ
浅間吠えた!七回一時逆転2点適時打
■日本ハム4-4ソフトバンク(10日、札幌ドーム)
普段はクールな男が、右拳を突き上げ、雄たけびを上げた。1点差に詰め寄った七回2死満塁で迎えた浅間の第4打席。代わったばかりの左腕・古谷の152キロ直球を一、二塁間に転がし、一時逆転となる2点適時内野安打を放った。
激しいガッツポーズに「気持ちが出ちゃいました」と照れ笑い。「その前の打席のチャンスで三振しているので、何としてもという気持ちがあった。あそこは技術うんぬんより、気持ち一つで打った感じです」と振り返った。
発奮材料があった。この日はドラフト同期で同学年の元日本ハム・立田が、観戦に訪れていた。19年限りで退団し、社会人野球のJR北海道クラブに所属する元チームメートの前で6試合ぶりの打点を叩き出した。
入団してから度重なるけがに泣かされてきたが、プロ7年目の今季はここまで91試合に出場。試合数、安打、打点などでキャリアハイの成績を残している。
「正直しんどいっす。でも、そんなこと言っていられない」。シーズン完走へ、ラストスパートだ。(中田愛沙美)