男子10㌔クラシカル小上初優勝「リベンジできた」
■全国高校スキー 第3日 (9日、岩手・安比高原スキー場ほか)
距離の男子10キロクラシカルは、7日の同フリー4位の小上楓真(恵庭南2年)が初優勝した。2位に小池駿介(富良野3年)、3位に同フリー優勝の神幸太朗(留萌2年)と、道勢が表彰台を独占。小上と神は元チームメートでライバル。フリーのリベンジをクラシカルで達成し、初のタイトルを手にした。男子回転は、今季から全日本強化指定選手の片山龍馬(北照3年)が2位に食い込んだ。
フリー1位神とは幼なじみ
小上はゴールに飛び込むと、先に走った神ら上位のタイムを上回ったのを確信してガッツポーズ。「フリーが4番で悔しい思いをしたので、リベンジできて良かった」と、昨年3位から一気に頂点を極めた。
1周5キロの周回コース。小上は1周目をトップ通過も、2周目の登り斜面を上がりきったところで、2位に落ちたのを大会スタッフのコールで確認。「巻き返せると思ったので一生懸命ダブルポールを頑張りました」。今季は2本のポールで同時に雪面を突いて体を一気に前へ押し出すダブルポール走法を強化。ギアを最大限に上げ、再びトップに返り咲いた。
小上と神は、京極町のクロスカントリーコースで中学卒業まで一緒に練習した仲だ。小上が「高校に入って自分が負けるようになって、だんだん意識しだした。(神)幸太朗が一番のライバル」と言えば、神も「身近に全国の上位で戦うライバルがいる」と、互いを一番に意識する。共に将来は世界で戦える選手が目標。雪原に残った2本のラインのように、2人のライバル関係はまだまだ続いていく。
男子回転片山逆転できず2位
国際スキー連盟(FIS)のランクで国内高校トップの片山が男子回転で2位に入った。1本目に首位と100分の4秒差だったが、2本目にミスが出て逆転勝利が遠のいた。「僕の立場からすると勝たなければいけなかった。悔しいというよりは周りの期待に応えられなくて、申し訳ないという気持ち」と、たんたんと話した。将来の有望株は、3月にロシアで行われるW杯下部のファーイースト杯出場へ向けて準備を進めていく。