輝星 球児塾に入門で”火の玉ストレート”の極意学ぶ
■国頭キャンプ BOSS組
沖縄・国頭での2軍キャンプに参加している日本ハムの吉田輝星投手(21)が10日、評論家として訪問した阪神SA(スペシャル・アシスタント)の藤川球児氏(41)と対面。直接アドバイスを受け“火の玉ストレート”と呼ばれた直球を伝授された。藤川氏の助言で劇的な変化を見せ、投手陣への指導を依頼した新庄剛志監督(50)を「すごい!」と感激させた。
個人レッスン1時間 劇的変化にビッグボス「すごい!」
吉田が意を決してアタックした。視察に訪れた藤川氏に「ストレートってどういう意識で投げられていますか?」と質問。快く応じてもらい、身ぶり手ぶりを交えて1時間ほどアドバイスを受けた。
さらに、ブルペンへ場所を移して、個人レッスンがスタート。新庄監督も見守る中、藤川氏に投球練習を斜め後ろからチェックしてもらい「空振りになるボールを投げるにはどうしたらいいのか。リリースの時に100%の強さで投げられるようなフォームを教えてもらいました」と目を輝かせた。
待ちに待った対面だった。「真っすぐを代名詞にしたい」と願う吉田にとって、藤川氏は憧れの人。浮き上がるような伸びのある直球を目指し、動画などを見て参考にしてきた。コロナ陽性判定を受けた影響で、7日からチームに合流。藤川氏訪問の情報をキャッチし「藤川さんのフォームを改めて見ましたし、YouTubeも見ました」と予習してきた。
藤川氏にお願いして直接指導を実現させた新庄ビッグボスも大満足だ。「前回、見た球筋と全く違った。この一瞬で変わっていた」と仰天。「オープン戦とかで投げる時に、球児君みたいに『真っすぐいきますよ』と言って空振りを取るようなボールを投げなさいと伝えました」と大きな期待を口にした。
「ストレートにこだわってやっているつもりでしたけど、藤川さんの話を聞いて考え方がまだ甘いと思った。これから1軍で活躍できる武器としてしっかり磨いていきたい」と吉田。藤川氏ばりの“火の玉ストレート”を完全マスターし、4年目の飛躍を遂げる。
姫野 直球褒められ自信に
ブルペンで藤川氏の指導を受けた。リリースポイントや下半身の使い方などを教わり「すごく勉強になりました」と感謝した。昨年5月に外野手から投手に転向。最速156キロの直球を武器にしている。あこがれのスターからの助言は胸に響き「『真っすぐがいいよ』と言ってもらえたので、自信になりました」と声を弾ませた。(国頭)