冬季スポーツ
陵侑9位で予選通過 日本人史上初個人2冠へ手応え
■ジャンプ男子個人ラージヒル予選
ノルディックスキージャンプの男子ラージヒル予選は、ノーマルヒル金メダルの小林陵侑(25、土屋ホーム)が日本勢最高の9位に入るなど、出場4人全員がきょう12日の本戦に進んだ。
「ノーマルヒルより感嘆」偉業へ万全
小林陵が日本人史上初の個人2冠に挑む。128メートルを飛び、全体9位で予選を通過。着地後は首をかしげるシーンもあり「ちょっと前半バタついてしまった。風次第というところもありますし、内容もどこが悪かったか(ビデオで)見直したい」と話した。
金メダルを獲得したノーマルヒル後も好調をキープしている。9日に行われた公式練習後は「ノーマルヒルより簡単」とジャンプ台の印象を口にし、2回目にトップの134メートルをマーク。3回とも安定して大きな飛躍を披露した。10日は日本勢で唯一ジャンプ練習を行わなかったが、選手村で独自調整し万全の体制を整えてきた。
日本勢の2冠は船木和喜が1998年長野五輪で達成しているが、ラージヒルと団体での金メダル獲得だった。世界で見ても個人2冠はこれまで3人しか手にしておらず、今大会でその挑戦権を得たのは小林陵のみ。日本のエースは「楽しみです」。気負いはない。偉業達成に向けてスタートを切る。
■バイアスロン女子7.5キロスプリント
立崎ミス悔やむ39位
女子7.5キロスプリントには自衛隊真駒内所属の4選手が出場。五輪4大会連続出場となった立崎芙由子(33)が、23分10秒8で39位となったのが日本勢最高だった。立崎は「自分のペースでやればいいパフォーマンスができると思っていた。欲を言えば25番以内に入りたかったが、(射撃で外し)ペナルティーを一つ出した時点で難しいと思った」とレースを振り返った。(共同)