ファイターズ
2022/02/15 14:46

宮西&玉井リリーフ対談 50登板師弟で狙うぞ

今季もともに50試合登板を目指す宮西(左)と玉井のリリーフコンビが、沖縄・名護の砂浜をバックに満面の笑みを見せる(撮影・桜田史宏)

 日本ハムが誇る鉄腕サウスポー・宮西尚生投手(36)と道産子右腕・玉井大翔投手(29)の“師弟”対談が実現した。ともに50試合登板を達成したものの悔しい結果に終わった昨シーズンの秘話から、ビッグボス・新庄剛志監督(50)の下で完全復活に懸ける思いまで。息がピッタリなリリーフコンビの掛け合いを存分にお楽しみください!(取材構成・中田愛沙美)

勝利の方程式復活でBIGBOSS野球の屋台骨支える

 宮西(以下宮)「それにしても、よく対談企画で俺ら2人を選んだね。師弟コンビといえば大体、俺と堀か加藤。最近、なぜかおまえのパターンが多いねん」

 玉井(以下玉)「いいじゃないですか! そんな口をとがらせて言わないでくださいよ。こんな感じで話すようになったのは、僕が入団して3年目(2019年)くらいからですか」

 「そもそも、第一印象を覚えていない。17年に投手会でバーベキューに行ったことを2、3年後に思い出したんだけど、そのメンツで玉井が出てこなかった。ホンマにおとなしくて何にも話さない。こんなに反抗的じゃない、いい子やったわ~」

 「ちなみに1年目の時、2軍・国頭キャンプで、焼き肉に連れて行ってもらっています。緊張しっぱなしでほとんど話していないですけど」

 「ホンマに? 全然覚えていないわ。それが、いまでは便利な存在。良い意味でよ! (試合で)ピンチになってもサササッと抑えられるから。プライベートでは使いにくいけどな。言うこと聞かないし、まず自分の非を認めないし、謝らない。絶対、人のせいにする!」

 「いやいや、僕に非があったら謝りますよ。宮さんは去年の手術明けとか本当に落ち込んでいる時は、結構真面目な話をしてくれますよね。ツンデレタイプ。アメとムチを使われて、それでだまされている感じです」

 「去年は330日くらい玉井とおった気がする。一番の思い出は雪道やな。3月の大雪の日に新千歳空港まで車で迎えに来てもらって、俺が帰り道は運転するわと交代した。助手席の玉井のナビゲーションの悪さで、事故現場に遭遇して2時間くらい立ち往生した」

 「携帯のナビで最速だった道を選んだだけですから。車の中でめちゃくちゃ気まずかった。(カーテレビで)お笑い番組を見ていて、ハリウッドザコシショウで笑えなかったのはあのときだけ。よくよく考えてみたら、あれが去年の僕らの全てでしたね」

 「そこから流れが悪くなった。毎日『何してもあかんな』と話をしていたな。風水に頼って2人でサボテン買いに行ったり、福岡で休みの日に神社も行った。師弟関係? いや舎弟か」

 「いやいや、それおかしいです。僕が言うのはおかしいですけど、宮さんといると楽。投手陣はみんな精神的に支えてもらっていると感じているんじゃないですか。フフフッ」

 「なんで、いま半笑いになったの?! 今年はお互い復活に懸ける思いが強いよな。キャンプは順調よ。極秘内容やけど、俺は監督から『先発するよ』と言われた。びっくりでしょ。起用がどうなるか分からないけれど、リリーフだったら『しっかり結果を残しまっせ』という感じではいる。臨機応変に対応できればいいかな」

 「僕は監督にホームランを打たれました。5日にブルペンで打席に立ってもらったときに『いった!』と言われて…。シーズンじゃなくて良かったです。まずは50試合登板を目指したい。(自分の)野球人生にとって大きな1年になると思うので、1年目と同じ気持ちで必死にやっていきたいです」

 「玉井はここからチームを引っ張っていかないとアカン立場。自分のポジションを確立して、あぐらかいてでも『常に1軍いまっせ』という立場になってほしいね」

2軍落ちや手術…昨季はともに苦しいシーズンに

 昨季はともに苦しいシーズンを過ごした。宮西は開幕直後に成績不振による2軍落ちを経験し、勝ちパターンから外れた。大記録継続が危ぶまれたが、後半戦以降は調子を取り戻し、今季は岩瀬(元中日)に並ぶプロ野球記録の15年連続50試合登板が懸かる。玉井は一昨年12月に右肘を手術した影響もあり、思い通りの投球ができなかった。終盤に持ち直し、2年ぶりに50試合登板をクリアした。

三十路突入の玉井「独身最年長、2年以内には!」

 終始笑い包まれた対談は、今年6月に30歳となる玉井の婚期についても話が及んだ。11年に結婚し、3児のパパである宮西は「(玉井は)結婚できない! 中身はちゃんとしているけど、生活リズムが特殊。しばらく無理ちゃう」と断言。それを受けて玉井は「そんなことない!」と反論し、「独身最年長になりましたし、すぐできます。2年以内には!」と誓った。即座に「無理無理!」と一蹴されたが、果たして有言実行のゴールインなるか。

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