■１５日、熊本・大津町運動公園

　北海道コンサドーレ札幌の熊本キャンプはオフが明け、１９日の清水との開幕戦に向けて調整した。右太もも裏の違和感で１０日から別メニュー調整していたＤＦ福森晃斗（２９）が、６日ぶりに全体練習に復帰。開幕戦出場へＧＯサインを出した。

全体練習に復帰

　フルメニューを消化した福森は「開幕に向けてしっかり出られる準備をしていく。試合は沖縄でしてきたので、実戦感覚は問題ない」と頼もしく話した。

　右太もも裏の違和感から、開幕前最後の練習試合となった１２日・Ｊ２熊本戦を回避した。同戦では新加入ＦＷシャビエルがセットプレーのキッカーを務めた。同じく高精度の左足を武器に、名古屋時代にも数々のゴールを演出してきた助っ人。名手らしく、同戦でも正確なボールを供給した。

　福森は「ＣＫはシャビもいいボールを蹴れるし、中に入れば点を決められる。上背を考えれば自分が中に入った方が良い場合もある。ゴールも決めたいし」と持論を展開。それでも「ＦＫは譲りたくない。そこは譲らないプライドがある」と力を込めた。

　昨季は直接ＦＫでの得点がなく、「蹴らせてもらっているのに、申し訳ない気持ちがあった」と振り返る。リーグ屈指のキッカーとして「去年の分も決めてチームに貢献したい」と胸に秘める思いは強い。

　札幌で迎える８年目のシーズン。「去年とやることは変わらない。自分はいかに後ろから、前の選手が気持ち良くプレーできるようしていくか」。絶対的主力として、どっしり構えて開幕を迎える。
（石栗賢）

■興梠　合流１カ月手応え

　「２０２２明治安田生命Ｊ１リーグ開幕対戦カードオンライン記者会見」が行われ、ＦＷ興梠が出席。「ミシャが来て５年目のチームは去年以上に完成度が高くなっていると思うし、自分やシャビエルとの融合も楽しみ」と合流１カ月の手応えを口にした。

　１９日の開幕戦で戦う清水は興梠にとって“お得意様”。１３年から昨季までの浦和在籍時には、１５試合で１１得点を挙げた。「個人的に得意とは思っていない」と謙遜しながらも「権田選手からあまりゴールを取っているイメージはないので、取れるよう頑張りたい」と、同席した清水ＧＫ権田へ宣戦布告。ミシャの下、開幕戦ゴールで復活ののろしを上げる。