冬季スポーツ
《島山記者の書いチャイナ~》バスが動かない…!?人生で一番長い1時間
恐怖のバス移動だった。北京山間部の延慶を訪れた時のこと。山道を進んでいると、パーキングエリアのような場所で停車した。「トイレ休憩か」と思ったが、20分経過しても出発する様子はない。運転手は後輪付近を見ながら誰かと電話し、積んであった器具で修理を開始したのだ。
しびれを切らした乗客の一人が「故障か」と質問すると、運転手は親指と人さし指を近づけて「少しだけ。心配しないで」と返答。停車から約30分後、何事もなかったかのように出発した。
無事に到着はしたが、間違いなく人生で一番長く感じる1時間だった。「Don’t Worry」と口にした時の運転手の顔は、生涯忘れることがないだろう。